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フォルクスワーゲン、バッテリEVの新型プレミアムセダン「ID.AERO」のコンセプトカー世界初公開

2022年6月27日(現地時間) 公開

フォルクスワーゲンがバッテリEV「ID」シリーズの新型プレミアムセダン「ID.AERO」のコンセプトカーを世界初公開した

スタイリングはID.ファミリーのデザイン言語を踏襲

 フォルクスワーゲンは6月27日(現地時間)、ブランド初のバッテリEVセダンとなる新型「ID. AERO」のコンセプトカーを中国で公開した。

 プレミアムミッドサイズセダンの新型ID. AEROは、ID.4に続くヨーロッパ、中国、米国向けのグローバルカーで、中国では2023年後半の発売を予定。また、欧州モデルは2023年にドイツのエムデンにて生産を開始する計画としている。

ヨーロッパ、中国、米国向けのグローバルカー「ID. AERO」(コンセプトカー)
中国では「ID.3」「ID.4」「ID.6」に続く4番目のバッテリEVとなり、2023年後半に発売される予定

 全長約5000mmのID.AERO コンセプトカーは、エアロダイナミクスの原理に基づいて設計され、ルーフはクーペスタイルでリアに向かって滑らかに傾斜し、0.23という優れたCd値(空気抵抗値)を実現。また、モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリックス(MEB)により、ショートオーバーハング、ロングホイールベースを両立し、広い車内空間を確保した。搭載するリチウムイオン電池は77kWhで、効率的な駆動システムと優れた空力特性の相互作用により、最大航続距離を620km(WLTPモード)を達成するとしている。

 フロントまわりはID.ファミリーのデザイン言語であるハニカム造形を踏襲。細いライトストリップがフロントを水平に横切り、イルミネーションで飾られたフォルクスワーゲンエンブレムの左右と、革新的なIQ.LIGHT LEDマトリックスヘッドライトの上に伸びるデザインを採用。この細いライトストリップは、途切れながらも視覚的にリアエンドまで続き、圧倒的な存在感を放つリアエンドには、印象的なダークライトストリップとハニカム構造を持つLEDテールライトクラスターが配置され、エクスクルーシブな印象を付与している。

 スポーティな22インチのツートーンカラーのホイールは、タービンをイメージしたデザインを採用しつつボディとフラットになるよう設定。クラシックなドアハンドルは、照明付きのタッチサーフェス仕様にすることで空気抵抗を低減。ボディカラーは、あたる光によって金色のきらめきを生み出すポーラーライトブルーメタリックを採用し、ルーフは車体とのコントラストが美しいブラックメタリックで塗装されている。

デザインスケッチ

 フォルクスワーゲン乗用車ブランドの最高経営責任者(CEO)ラルフ・ブランドシュテッター氏は「ID.AEROはIDシリーズファミリーの次のメンバーのプレビューになります。また、感情的であると同時に非常に空力的なデザインで、600km以上の航続距離、広大なスペース、プレミアムなインテリアを備えたクルマです。電動化を推進するACCELERATE戦略により、ID.4に続きこのモデルはヨーロッパ、中国、米国向けの次のグローバルカーになります」と述べている。