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フォルクスワーゲン、新型「T-Roc」発表 4WDのハイパフォーマンスモデル「R」日本初導入などマイチェン、価格は394万3000円から

2022年7月25日 発売

394万3000円~626万6000円

フォルクスワーゲンが「T-Roc」のマイチェンを実施した(画像はすべて欧州仕様)

 フォルクスワーゲン ジャパンは7月25日、クロスオーバーSUVモデル「T-Roc(ティーロック)」のエクステリアデザイン刷新やインテリアの質感向上など、マイナーチェンジを施して発売した。日本初導入となるハイパフォーマンスモデル「R」を含めた全5グレード展開で、価格は394万3000円~626万6000円。

 T-Rocは、力強いデザインや見晴らしのよさといったSUVの魅力に、街中での取りまわしのよさやスポーティな走りといったハッチバックの魅力をかけ合わせたクロスオーバーSUVモデル。スタイリッシュなクーペデザインが特徴で、フォルクスワーゲン独自の生産モジュール「MQB(Modulare Quer Baukasten)」の採用により、日本の道路環境に最適なボディサイズと、コンパクトなサイズながら広い室内空間を実現。日本では2020年7月に導入が開始され、2021年度の登録台数は7241台と、特徴的なエクステリアデザインや2トーンカラーが選択できる幅広いカラーバリエーションが高い支持を得ているという。

ボディサイズは4250×1825×1590(全長×全幅×全高)、ただしTDI R-LineとRは全長4245mm、Rは全高1570mm、ホイールベースは2590mm、車両重量は1320~1540kg(パノラマスライディングルーフ装着車は+30kg)

 今回のマイチェンでは、前後バンパーの意匠変更によって表情豊かなフロントデザインと力強いリアデザインにしたことに加え、ライトまわりのデザインも刷新。フロントグリルにはエンブレムを挟んで左右のヘッドライトに連なるLEDストリップを設置したほか、フロントバンパーには新デザインの六角形のデイタイムランニングライトを装備して、T-Rocが持つ革新的なイメージをより強固にすると同時に、クロスオーバーデザインをより印象的なスタイルに仕上げた。

エンブレムを挟んで左右のヘッドライトに連なるLEDストリップを設置
LEDマトリックスヘッドライト「IQ. LIGHT」
LEDテールランプ(ダイナミックターンインジケーター付き)

 室内は、ダッシュボードやドアトリムにステッチを施したソフト素材やレザレットを新たに採用するなど、改良を施して質感を大幅に向上。また、インフォテイメントディスプレイをタブレットのように配置し、全グレードに標準装備しているデジタルメータークラスターやタッチコントロール式のエアコン操作パネル、さらに新デザインのステアリングなどにより、モダンで先進的なインテリア空間を実現させている。

質感を向上させたインテリア

 そのほかにも、最新の運転支援システムや快適装備を数多く標準装備。ドライバーがあらかじめ設定した車速内において、前走車との車間および走行レーン維持をサポートして高速道路などの長距離移動において安全性の向上と疲労軽減に寄与する「同一車線内全車速運転支援システム(トラベル アシスト)」や、ドライバーが意識を失うなど運転操作を行なえない状態をシステムが検知すると、警告音と警告表示により注意喚起を行ない、最終的には同一車線内にて車両を停止させ、車両の暴走による事故を未然に防ぎ、被害を最小限に抑えてくれる「緊急時停車支援システム(エマージェンシー アシスト)」などを初採用。さらに、駐車時にステアリング操作を自動で行ない、安全な駐車をサポートする「駐車支援システム(パーク アシスト)」なども全車標準装備とした。

同一車線内全車速運転支援システム「トラベル アシスト」イメージ
レーンチェンジアシストシステム「サイド アシスト プラス」イメージ
プリクラッシュブレーキシステム「フロント アシスト(歩行者検知対応シティエマージェンシーブレーキ機能付き)」イメージ

 また、9.2インチの大型モニターを採用したインフォテイメントシステム「ディスカバー プロ(Discover Pro)」を搭載したほか、デジタルメータークラスターやタッチコントロール式エアコン操作パネルを採用するなど、快適装備と先進的なインテリア空間を両立させている。

インフォテイメントシステム「Discover Pro」とデジタルメータークラスター「Digital Cockpit Pro」を採用
タッチコントロール式エアコン操作パネル
スマートフォンワイヤレスチャージング
リアシートは分割可倒式で、広々としたラゲッジスペースを確保
パワーテールゲート(挟み込み防止機能、Easy Open&Easy Close機能付き)はTSI Active以外は標準装備
オプションの電動パノラマスライディングルーフは、サンシェードとUVカット機能付きで13万2000円(TSI Activeは装着不可)

 パワートレーンは、直列4気筒1.5リッターガソリンターボエンジン「1.5 TSI Evo」、直列4気筒2.0リッターディーゼルターボエンジン「2.0 TDI」に加え、今回日本初導入となる「R」グレード用となる直列4気筒2.0リッターガソリンターボエンジン「2.0 TSI」の3種類で、組み合わされるトランスミッションは全グレード7速DSG(ダイレクト・シフト・ギアボックス)となる。

直列4気筒1.5リッターターボエンジン「1.5 TSI Evo」は、最高出力110kW(150PS)/5000-6000rpm、最大トルク250Nm/1500-3500rpm、燃費はWLTCモードで15.5km/l
直列4気筒2.0リッターディーゼルターボエンジン「2.0 TDI」は、最高出力110kW(150PS)/3500-4000rpm、最大トルク340Nm/1750-3000rpm、燃費はWLTCモードで18.6km/l

 グレード展開は、トラベル アシスト、パーク アシストなど最新の運転支援システムを標準装備とした「TSI Active」をエントリーグレードに設定。LEDマトリックスヘッドライトのIQ.LIGHTや、挟み込み防止機能とEasy Open&Easy Close機能の付いたパワーテールゲートを標準装備した「TSI Style」「TDI Style」、R-Line専用エクステリアやシートを備え、18インチアルミホイールを装着した「TDI R-Line」、そしてT-Rocで唯一フルタイム4輪駆動「4MOTION」を搭載したハイパフォーマンスモデル「R」の合計5グレードを設定。

グレードエンジン変速機駆動方式価格
TSI Active直列4気筒1.5リッターガソリンターボエンジン「1.5 TSI Evo」7速DSGFF(2WD)3,943,000円
TSI Style4,179,000円
TDI Style直列4気筒2.0リッターターボエンジン「2.0 TDI」4,393,000円
TDI R-Line4,609,000円
R直列4気筒2.0リッターターボ TSI4MOTION(4WD)6,266,000円

 ボディカラーは新色の「ペトローリアムブルーメタリック」のほかに、「アスコットグレー」や「パイライトシルバーメタリック」「キングズレッドメタリック(有償オプション)」に加え、R専用色として「ラピスブルーメタリック(有償色)」を含む全9色展開。また、ボディカラーによってはルーフカラーをブラックもしくはホワイトに選択することも可能で、全14通りの多彩な組み合わせが用意されている。

新色「ペトローリアムブルーメタリック」
アスコットグレー
パイライトシルバーメタリック
キングズレッドメタリック
ピュアホワイト
ディープブラックパールエフェクト
インジウムグレーメタリック
ラヴェンナブルーメタリック
ボディカラーによってはルーフカラーをブラックもしくはホワイトに選択することが可能

ハイパフォーマンスモデルの「R」グレードを日本に初めて導入

日本初導入となるT-Rocのハイパフォーマンスモデル「R」グレード

 2021年に日本初導入をした「ティグアン」の「R」グレードに続き、T-Rocも今回のマイチェンに合わせてハイパフォーマンスモデルの「R」グレードを日本に初めて導入。

 Rはフロントおよびリアデザインに加え、19インチアルミホイール、ブルーにペイントされた大型ブレーキキャリパーなど、専用アイテムを多数装備。パワートレーンは最高出力300PS(5300-6500rpm)を発生する直列4気筒2.0リッターTSIターボエンジンを搭載し、低回転域の2000rpmから5200rpmまで最大トルク400Nmを発生し、0-100km加速は4.9秒をマーク(欧州参考値)。トランスミッションは全グレード共通の7速DSGだが、駆動方式は唯一4輪駆動の「4MOTION」を採用している。

フォグライトの横も走行風を取り入れられる形状にして冷却性能を高めている
トランクのエンブレムが「T-Roc」から「R」に変更され、マフラーも4本出しとなりスポーティさを増している
専用のブルーにペイントされた大型ブレーキキャリパーと19インチアルミホイール
Rロゴ入りシート
R専用レザー、マルチファンクションステアリングホイール(Rボタン付き)
4MOTIONアクティブコントロール
T-Roc R