ホンダ、運転性向をスコア化して保険料を割り引く運転性向連動型テレマティクス保険「Hondaコネクト保険」

Honda CONNECT搭載車専用として10月から取り扱い開始

　本田技研工業は、新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT（ホンダ コネクト）」搭載車を対象にした運転性向連動型テレマティクス保険「Hondaコネクト保険」の取り扱いを10月から全国のHonda Cars（ホンダカーズ）にて開始する。保険責任開始時期は2023年1月。

　Hondaコネクト保険は、損害保険ジャパン、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険の各損害保険会社とホンダが共同開発したもので、3社の自動車保険商品の特約として提供される。Honda CONNECTのテレマティクス技術を活用し、車載通信機を介して得られる「走行距離」「運転速度」「急アクセル」「急ブレーキ」「急ハンドル」などの走行データに基づき、運転スコアとアドバイスを運転レポートとして毎月契約者に配信。これにより、契約者の日々の運転における安全意識の向上に貢献するとともに、年間の運転スコアに応じて翌年の保険料を割り引くことで、契約者に「安心・安全・お得感」を提供する。

サービスのイメージ

運転性向割引の適用イメージ

毎月更新される運転レポートにより、先月の運転スコアとアドバイスを確認可能。Honda CONNECT搭載車から受信した走行データをもとに運転を診断し、運転の傾向がレポートで分かるため、安全運転の意識向上が見込めるとしている

　対象は2020年2月発売の「フィット」以降のHonda CONNECT搭載車となる「Honda e」「ヴェゼル」「シビック」「ステップワゴン」のほか、Honda純正ナビゲーション「Honda CONNECTディスプレー」「Gathers（Honda CONNECT対応）ナビ」を装着した車両。年間の特約保険料は最大で600円程度、割引率は最大で6％程度となる。

　ホンダは2030年ビジョンとして“交通事故ゼロ社会の実現をリード”することを掲げ、2050年に“Hondaの二輪・四輪が関与する交通事故死者ゼロ”の実現を目指している。Hondaコネクト保険の導入を通じてユーザー1人ひとりの安全運転への意識向上に貢献することで、交通事故のない社会実現に着実につながるよう取り組んでいくとしている。

Hondaコネクト保険のサービス概要

　Hondaコネクト保険は、各損保会社が提供する自動車保険商品の特約という位置付けとなり、契約者の運転性向に応じた運転レポートの配信および、保険料の割り引きを行なうというもの。

　Hondaコネクト保険は各損保会社の保険商品名の総称となり、損保ジャパンでは、個人用自動車保険「THE クルマの保険」、一般自動車保険「SGP」の特約「保険料算出に関する特約（運転特性反映型）」として、東京海上日動では総合自動車保険「トータルアシスト自動車保険」、一般自動車保険「TAP」の特約「運転性向による保険料算出に関する特約」として、三井住友海上では家庭用総合自動車保険「GK クルマの保険」、一般自動車総合保険「自動車保険 一般用」の特約「車両運行情報による保険料算出に関する特約」として扱われる。

　サービスの提供はHonda Total Care会員かつ、HTCアプリまたはHTC会員サイトにて個人情報の第三者提供に同意したユーザーの契約車両から得られる車両走行データの一部を契約の損保会社に提供し、契約者の運転性向をスコアリング。運転性向スコアは毎月のレポートで確認することができ、日々の安全運転の積み重ねにより保険料の割り引きという形で反映される。なお、運転スコアが基準未満の場合でも、保険料が割り増しされることはないとのこと。