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ランボルギーニ、新型「ウルス ペルフォルマンテ」公開 V8エンジンは従来から16HP増、重量は47kg軽量化
2022年8月22日 17:08
- 2022年8月22日(現地時間)発表
伊ランボルギーニは8月22日(現地時間)、新型「ウルス ペルフォルマンテ」を発表した。同モデルの初回デリバリーは2022年内を予定しており、価格は欧州では21万8487ユーロ、米国では26万676ドル(いずれも税別)となっている。
ウルス ペルフォルマンテの公開に先立ち、同モデルでヒルクライムレース「第100回 パイクスピーク インターナショナル ヒルクライム(PPIHC)」に参加しており、標高4302mのフィニッシュラインを10分32秒064のタイムで通過。まだ公式デビュー前のためオフィシャルレースには参加できなかったものの、パイクスピークのオフィシャルタイムキーパーがタイムを記録し、2018年にベントレー「ベンティガ」が記録した10分49秒902を破りSUV部門の新記録を達成している。
そのウルス ペルフォルマンテのエクステリアでは、よりシャープになり存在感を増したボンネットとバンパーとともに、セグメント最多のカーボンファイバー部品を採用。ボンネットはエアアウトレットも含め軽量鍛造カーボンファイバー製となっており、ボディカラー同色か、オプションで部分的にカーボンファイバーを見せることも可能。オプションでルーフをカーボンファイバーにすることも可能になっている。
また、カーボンファイバー製のフロントバンパーとスプリッターは力強い新たなラインを描き、ブラックの新しいフロントエアインテークはエンジン冷却性能を高めると同時に、スーパースポーツの伝統を最大限に表現。加えて「アヴェンタドール SVJ」にインスピレーションを得た新設計のリアスポイラーは、リアダウンフォースを38%増加させることが可能という。下部のリアバンパーとディフューザーもカーボンファイバー製で、標準で軽量チタンのアクラポビッチ製スポーツエキゾーストを装備する。
足まわりに関しては新しいスチールスプリングによって従来から20mm低くなるとともに、トレッドは16mm広くなり、上を囲むカーボンファイバー製ホイールアーチの幅も拡大。チタンボルト使用の23インチまたは鍛造22インチ軽量ホイールや、専用開発されたピレリタイヤといった新しいオプションを選ぶこともできる。
インテリアではNero Cosmus(ブラック)のアルカンターラに新しい六角形デザインのシートステッチを施した「Performanteトリム」を使用し、オプションでレザーを選ぶことも可能。専用カラーおよびトリムには、ドア、ルーフライニング、シートのバックレスト、リアウォールのPerformanteトリムも用意されるほか、カスタマイズプログラム「アドペルソナム」を利用すればマットカーボンファイバーのディテール、赤色のドアハンドル、アドペルソナムロゴ入りのカスタマイズキックプレートなども選べる。さらにウルス ペルフォルマンテ専用にデザインされたHMI(ヒューマンマシンインターフェース)画面も新しく用意された。
パワートレーンについては最高出力490kW(666HP)/6000rpm、最大トルク850Nm/2300-4500rpmを発生するV型8気筒4.0リッターツインターボエンジンを搭載し、8速ATを介して4輪を駆動。出力は従来から16HP増となった一方で、重量は47kg軽量化されたことで3.2というベストインクラスのパワーウェイトレシオを実現。0-100km/h加速は3.3秒、100km/hから完全停止するまでの制動距離は32.9m。最高速は306km/hとした。
また、空力効率の向上で全体的なダウンフォースが8%増加。新しいディファレンシャルによりトルク配分が最適化され、比率はドライブ状態で3.16から3.4に、コースティング時には3.02から3.33に上がっている。
そのほかドライブモードも再設計され、スムーズなダンピングで快適、贅沢な走りを味わえるSTRADAモード、スロットルレスポンスが強化され、リアホイールステアリングが低速時の敏捷性と高速時の安定性を実現するほか、「fun to drive」なオーバーステア特性や素早いギヤシフトが楽しめるSPORTモード、高速での安定性、アクティブアンチロールバーと最大限のダンピングが支えるフラットなコーナリングといった極上のハンドリングを実現するCORSAモードを用意。さらに新しくダートトラック向けのRALLYモードも用意されている。