セレンス、移動中の車内でマイクロソフト「Teams」が使える環境を実現

　セレンスは9月2日、マイクロソフトと協業して、移動中の車内で「Teams」が使える環境を実現させたと発表した。両社の新たなコラボレーションにより、「Microsoft Azure Communication Services」でセレンスの会話型AI対応の車載アシスタントが利用可能となり、外出中にTeamsを含むマイクロソフトの主要なツールをハンズフリーで操作できるようになるとしている。

　両社の統合された音声エクスペリエンスにより、Microsoft Teamsの「会議への参加と退出」「ミーティングのスケジュール、次回のミーティング時間の照会」「会議リマインダ通知の受信」「会議の参加者とのチャット」「会議中のメモ作成」「重要な会話の瞬間を逃さないように、電話から車内へ/車内から電話へ、会議を瞬時に転送」といった主要な操作が音声コマンドで可能。

　また、セレンスとマイクロソフトの統合ソリューションにより、自動車メーカーは、シンプルで簡素化された実装が可能になり、OEMは同ソリューションを車載アシスタントエクスペリエンスに容易に統合しサービスをカスタマイズすることで、マイクロソフトのコミュニケーションや生産性向上ツールをドライバーに提供することができるとしてる。

　マイクロソフトのオートモーティブ モビリティ トランスポーテーションのゼネラルマネージャーであるサンジェイ・ラビ（Sanjay Ravi）氏は「企業と社員がニューノーマルに順応していく中で、当社のコミュニケーションおよび生産性ツールはハイブリッドな仕事環境で重要なものになっています。セレンスのより安全な音声ファーストのエンゲージメントは、場所を問わない働き方の進化と移行に不可欠なものです」 とコメント。

　セレンスのCEOステファン・オルトマン（Stefan Ortmanns）氏は「日々、お客さまは様々なサービスやプラットフォームに触れる広範なデジタルライフを過ごしていますが、仕事の生産性分野において、マイクロソフトは紛れもなくマーケットリーダーの一社です。同社のツール機能を搭載したセレンスの自動車アシスタントのパワフルな音声対話機能は、ドライバーのデジタルライフの仕事領域を車内にまで拡張し、運転中の安全性と生産性を高め、どこにいても仕事の効率を最大化します」とコメントしている。