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ランボルギーニ、新型ハイパーカーLMDh プロトタイプモデルに搭載するエンジン仕様などを公表
2022年9月20日 13:53
- 2022年9月19日(現地時間) 発表
スクアドラ・コルセが手掛ける初のツインターボレーシングエンジン
アウトモビリ・ランボルギーニのモータースポーツ部門であるスクアドラ・コルセ(Squadra Corse)は9月19日(現地時間)、WEC(FIA世界耐久選手権)のハイパーカークラスおよびスポーツカー選手権クラスへの参戦に向けた「ル・マン・デイトナ・ハイブリッドプロジェクト」で使用する車両の技術仕様を初公表した。初戦は2024年のIMSA耐久選手権およびWEC(FIA世界耐久選手権)を予定している。
この車両は、フランス西部自動車クラブ(ACO:Automobile Club de l'Ouest)、国際モータースポーツ協会(IMSA:International Motor Sports Association)、国際自動車連盟(FIA:Fédération Internationale de l'Automobile)が共同で定めた規定に従い、最高出力500kW(681HP)を発生するスクアドラ・コルセが開発した90度V型8気筒ツインターボエンジンと、シングルソースのERS(エネルギー・リカバリー・システム)キットで構成されるハイブリッドパワーユニットを搭載。
アウトモビリ・ランボルギーニは、電動化へのロードマップ「Direzione Cor Tauri(コル・タウリに向かって)」に沿ってロードモデルのハイブリッド化に向けた取り組みを開始していて、このLMDhプロジェクトにて、次世代スポーツカーのエネルギーや性能のあるべき姿を示すとしている。
LMDh認定を受けたスタンダードキットに含まれる主なERSコンポーネントは、複数の領域をカバーしていて、ボッシュモータースポーツが開発した電気モーター(MGU:モーター・ジェネレーター・ユニット)を装備。また、Williams Advanced Engineeringがパワーマネジメントとエネルギー貯蔵システムを提供し、Xtracが7速のハイブリッドギアボックス(P1359型)の開発を手掛けるという。
規定に従い、ボディサイズは全長5100mm、全幅2000mm、ホイールベースは3148mmで、エンジンの最小重量は180kg。最高速は340km/h、重量(ドライバーと燃料を除く)は1030kgとなっている。なお、ベースカーはLigier Automotiveと共同で設計され、カーボンファイバーは長年にわたりGT3やスーパートロフェオで、スクアドラ・コルセのパートナーを務めるイタリアのHP Compositesが担当している。