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ルノー、新バッテリEV「4EVER トロフィー」をパリショーで公開 「ルノー4」を現代的に解釈して2025年デビュー

2022年10月17日(現地時間)発表

「4EVER トロフィー」を公開するグループ・ルノー CEO ルカ・デ・メオ氏

 仏ルノーは、10月17日~23日(現地時間)の期間に開催される「第89回パリモーターショー」においてBEV(バッテリ電気自動車)「4EVER トロフィー」「R5 TURBO 3E」「カングー E-Tech Electric」を公開した。

 4EVER トロフィーは30年前に生産終了となった「ルノー4(カトル)」を現代的に解釈したBEVのコンセプトモデルで、モロッコ砂漠で開かれたラリー「4L Trophy」の25周年を祝福する側面も持つ。BセグメントSUVのBEVとして2025年に登場することが予告されており、製造はフランスのモブージュ工場で行なわれる。

4EVER トロフィー

 R5 TURBO 3Eは「ルノー5(サンク)」の50周年記念の一環として発表されたBEV。サンクターボ、サンクターボ2をオマージュし、車名にはターボ2に続くことから「3」、電動モデルを意味する「E」が付けられた。パフォーマンス、トラック、ドリフトをキーワードとし、2つのモーターがそれぞれの車輪を動かす後輪駆動を採用するとともに、2名乗車仕様に仕立てられた。42kWhのリチウムイオンバッテリはフロアのセンターにレイアウトされる。

 ボディパネルはカーボンファイバー製とし、サイズは4000×2020×1320mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2540mm。ロールバーなどを含めた車体重量は980kgで、これにバッテリの520kgが加算される。

 モーターの最高出力は280kW(380HP相当)、最大トルクは700Nmで、0-100km/h加速3.5秒(ドリフトモードでは3.9秒)、最高速200km/hというスペックを誇る。

R5 TURBO 3E

 カングー E-Tech Electricは45kWhのリチウムイオンバッテリを搭載し、モーターの出力は90kW/245Nm。航続可能距離は最大で285km(WLTPサイクル)とした。

 バッテリには8年または16万kmの保証が付き、その前に公称容量(SoH)の70%を下まわった場合、ルノーで無料交換を行なうという。

 インテリアでは3名が快適に乗車できる2列目シートを備えるとともに、850Lのラゲッジスペースは2列目シートをスライドさせることで最大2500Lまで拡張可能にした。

カングー E-Tech Electric