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日産、中国にロボットタクシー専門の新会社設立 レベル4自動運転技術開発のWeRideと蘇州市でプロジェクト

2022年11月6日(現地時間) 発表

11月5日に開幕した「第5回中国国際輸入博覧会(CIIE)」にて新会社「日産モビリティサービス有限公司」の設立を発表

 日産自動車の中国現地子会社である日産(中国)投資有限公司(NCIC)は11月6日(現地時間)、中国にロボットタクシー専門の新会社「日産モビリティサービス有限公司」を設立したと発表。新会社は中国の江蘇省蘇州市相城区に本社を置きモビリティサービスを中心に事業展開、蘇州高速鉄道と連携しながらモビリティサービスへの投資とロボットタクシーサービスの事業展開に取り組むとしている。

 国際的な自動車メーカーで中国にロボットタクシー専門の会社を設立するのは日産が初めてとし、蘇州市でのプロジェクトには、レベル4の自動運転技術を開発した自動運転・モビリティサービス企業であるWeRideが、技術的サポートを提供する予定。

 日産の専務執行役員兼NCIC会長の山﨑庄平氏は「人々の生活を豊かにする未来の技術、モビリティに関するソリューションや商品をお客様に提供していくことは、日産の中国における長期戦略において重要です。新会社は、中国市場における50年間の発展のマイルストーンと、市場に対する新しいコミットメントを表しています」とコメント。また、NCIC社長の木俣秀樹氏は「蘇州市相城区は、ルノーと日産の研究開発を担う合弁会社のアライアンス研究開発有限公司がある上海に近く、事業展開への支援と協業の機会があることから、新会社の拠点として選ばれました」と述べている。

 蘇州市相城区の高官である梁智垚氏は「日産は、最も早く中国市場に進出したグローバル自動車メーカーの一つとして、中国の自動車産業の成長と発展を見守り、参画してきました。絶えず先進的な技術や商品を投入し、市場の発展に積極的に貢献してきました。電動化、自動運転、コネクティビティ、モビリティサービスの分野において、豊富な技術的専門知識と強力なプレゼンスを持つリーディングカンパニーとして、日産はCIIEにて、業界のトレンドを形成するわくわくする商品を展示しています」とコメントしている。

 蘇州市でのプロジェクトに参画するWeRideのCOO張力氏は「WeRideは、自動運転技術の研究開発から運用まで幅広く参加し、全面的にサポートする予定です。常に安全を最優先しているWeRideは、日産と協力して蘇州市民に安全で使いやすく快適な自動運転体験を提供し、革新的な技術で生活の質を向上させていきます」と述べた。