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ランボルギーニ、2022年末に“純粋な内燃機関”最後の全地形対応型「ウラカン」発表
2022年11月8日 09:30
- 2022年11月7日(現地時間)発表
2022年1月~9月の販売実績について発表
アウトモビリ・ランボルギーニは11月7日(現地時間)、2022年1月~9月の販売実績について発表した。この期間にV型12気筒エンジンを搭載する「アヴェンタドール」の生産終了を9月に迎えたことをアナウンスするとともに、2022年末の「アート・バーゼル・マイアミビーチ」において全地形対応型の「ウラカン」を発表することを予告。このモデルをもって純粋な内燃機関に別れを告げ、2023年からは「全モデルのハイブリッド化」に臨むという。
発表された販売実績については、2021年同期比で8%増となる7430台を記録。ランボルギーニが事業を展開する3つのマクロ地域である米国、アジア太平洋、EMEA(欧州・中東・アフリカ)全てで販売台数が伸長。そのトップは8%増の米国となり、中華圏(5%増)、ドイツ(16%増)、英国(20%増)、日本(26%増)が続いた。
9か月間の売上高については、2021年同期比30.1%増の19.3億ユーロに達したといい、営業利益は68.5%増えて5.7億ユーロ。売上高利益率(RoS)も前年同期の22.8%に対し29.6%という結果となった。販売台数の伸びと1台当たりの平均利益の拡大(製品構成とカスタマイズの増加が功を奏した)、為替レートの有利な動きが利益率上昇を推進したと分析している。この結果をもって販売台数・売上ともに通年新記録を狙うとしている。
全モデルのうち最も伸びが著しかったのはウラカンで、世界販売台数は前年同期比11%増の2378台。また、ウルスにおいては2022年1月~9月の販売台数が7%増となる4834台と、2018年のデビュー以来の同期比最高という販売新記録を樹立した。
今回の発表について、ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEOは「これらの右肩上がりの数字は、現在のランボルギーニがいかに好調であるかを示しています。すでに2024年第1四半期をカバーする受注をいただいており、そのおかげで2023年から始まるハイブリッド化への第1歩など、将来的なチャレンジに対しても、落ち着いて、熟慮した上で取り組むことができます」とコメント。
また、ランボルギーニのマネージング ダイレクター&CFOのパオロ・ポーマ氏は「現在も、マクロ経済的な不安定要素が目立つ状況が続く中で、当社は持ち前の粘り強さで全ての主な事業と財務実績を伸ばしています。今年度は過去最高の業績を残すことができると見込んでいます」と付け加えている。