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豊田章男社長、WRCチーム代表が全日本ラリー北海道に参戦と発表 ラトバラ代表は「北海道に行けるのは光栄なこと」

TGRラリーチャレンジ豊田のステージで、ヤリ-マティ・ラトバラ代表の全日本ラリー北海道参戦が発表された

 11月20日、TOYOTA GAZOO Racingのアマチュア向けラリーイベント「TGRラリーチャレンジ豊田」のステージイベントで、トヨタ自動車 豊田章男社長から驚きのプランが発表された。

 TOYOTA GAZOO Racingは、2023年のラリー活動として全日本ラリー選手権に開発中の新型車であるWRC2用ラリー2車両「GRヤリス ラリー2 プロトタイプ」を投入することを明らかにしている。このラリー2車両は、全日本ラリーで9度チャンピオンを獲得した勝田範彦選手の手によって第2戦から公開開発が行なわれる。

参戦車両として期待されるWRC2用ラリー2車両「GRヤリス ラリー2 プロトタイプ」

 その紹介の中で、モリゾウ選手こと豊田章男社長はTOYOTA GAZOO Racing WRCチームのヤリ-マティ・ラトバラ代表が、全日本のラリー北海道参戦すると紹介。GRヤリス ラリー2 プロトタイプが走ることで盛り上がりが期待されている全日本ラリーに、さらなる盛り上がり要素を加える。

 ラトバラ代表は選手時代に北海道で行なわれていたラリージャパンに参戦しており、全日本のラリー北海道参戦に関して「タカ(勝田貴元選手)のお父さんと対決できるのはすごく楽しみ。アキオさんのおかげなのですが、ラリー北海道に行けるのは光栄なことだと思っています。北海道は、前回参戦時に本当に道がよかったという印象があります。そこに戻れて、そこを思い出しながら、楽しみにしています」と語ってくれた。

 ラリージャパン時代の北海道は、空路が限られていたこともあり、海路などアクセスが限られていたことがビッグイベントには難点だった。ただ、現在はLCC(格安航空会社)によって安価な空路が張り巡らされ、新幹線も函館まで開通している。かつてのラリージャパン時代と異なり、訪れやすさは抜群によくなっている。

 集客では今ひとつの面もある全日本ラリーだが、トヨタのラリー2車両投入、そしてラトバラ代表の北海道参戦(vs. 勝田範彦選手)など話題も豊富。2023年は、かつてない盛り上がりを見せるかもしれない。