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ルーキーレーシングとトヨタ、水素エンジン搭載のGRカローラとCNF燃料を使用するGR86で初の国外レース参戦
2022年12月12日 15:22
- 2022年12月12日 発表
“タイ25時間レース”の開始直後と終了直前に数時間走行予定
ルーキーレーシングとトヨタ自動車は12月12日、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで12月17日~18日にて行なわれる「IDEMITSU 1500 SUPER ENDURANCE 2022」(タイ25時間耐久レース)に、水素エンジン車両「ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept」、カーボンニュートラル燃料を使用した車両「ORC ROOKIE GR86 CNF Concept」での参戦を発表した。
今回は25時間フル参戦ではなく、競技の開始直後と終了直前の数時間の走行となる予定。なお、両車両の日本国外でのレース参戦は初めてとなる。
会場となるチャーン・インターナショナル・サーキットは、世界最高峰のバイクレースといわれる「Thailand MotoGP」も開催されるタイ国内有数の国際サーキット。2014年の開業以降、トヨタ・モーター・タイランド(Toyota Motor Thailand Co., Ltd.)がメインスポンサーを務めており、同サーキットでワンメイクレースを開催するなど、タイのモータースポーツの発展に向けた取り組みを進めてきた。ルーキーレーシングとしては、同サーキットで開催されるレースに初めての出場となった10時間耐久レース「IDEMITSU 600 SUPER ENDURANCE 2019」でクラス優勝を収めている。
3年ぶりの出場となる今回のレースでは、カーボンニュートラル社会実現に向けて燃料の選択肢を広げる挑戦を加速するべく、日本とは異なる環境下でクルマを鍛えていく。
ルーキーレーシングとトヨタはこれまで、スーパー耐久シリーズに2021年のシーズン途中から水素エンジンカローラで参戦し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、業界内外の仲間と共に水素を「つくる」「はこぶ」「つかう」取り組みを加速させてきた。2022年シーズンからは水素エンジンカローラに加えて、カーボンニュートラル燃料を使用する「GR86」で参戦し、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦も続けている。
また、2022年8月に行なわれたFIA世界ラリー選手権(WRC)第9戦「イープル・ラリー・ベルギー」、11月に開催された第13戦「ラリー・ジャパン」では、カーボンニュートラルの達成に向けた選択肢の1つとしての水素の可能性を欧州の人々や日本のラリーファンに感じてもらうため、試験開発中の水素エンジン車「GR Yaris H2」でデモ走行を実施した。
なお、Toyota Gazoo Racing team Thailandの走行車両のうちの1台もカーボンニュートラル燃料を使用して走行する予定。
今後は、タイ25時間耐久レースへの参戦をきっかけに、モータースポーツを起点としたカーボンニュートラルの選択肢を広げる挑戦をアジアへも展開していきたいと考えているとした。