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奥川浩彦のF1カメラマン熱田護写真展「0.2sec」に(やっと)行ってきた

2022年12月24日~2023年1月28日 開催

会期中、ほぼ毎日ギャラリーに在廊している熱田カメラマン

 2022年12月24日から開催されているF1カメラマンの熱田護氏による写真展「0.2sec」。1月28日の最終日まで1週間ほど。筆者は今週やっと行くことができた。

 既報のとおり、今回の写真展は2020年に品川で開催した500GP写真展の中から再構成したものに、2020年~2022年シーズンの写真を加えて展示している。懐かしい写真と角田選手など、新しい写真が展示されている。

 展示された作品が素晴らしいのは言うに及ばず、ギャラリーの様子を今あらためて写真で見てもドキドキする。筆者自身のシーズン開幕はまだ先だが、いただいた刺激は今シーズンの撮影に反映させたいと思っている。

 会場は「M16(エムイチロク)ギャラリー(東京都江東区冬木22-32 森芳ビル1階)」で、東京メトロ東西線、都営地下鉄大江戸線の門前仲町駅から徒歩10分ほどだ。筆者は東西線を利用したので西船橋方面に向かって先頭車両側の1番出口から会場に向かった。筆者はこれまで門前仲町駅で降りた記憶はなく、わずかな時間しかなかったが門前仲町の駅周辺は風情のある街並みで、時間にゆとりのある人はぜひ散策していただきたい。熱田氏とも雑談で「いい感じの街並みですよね」と一致した。

 この写真展の会場には「撮影OK」「SNS OK」などと入口に案内がある。実際に会場で見かけた来場者は作品を1枚1枚スマートフォンで撮影していた。3年前の写真展の会場は暗めの設定だったが、M16ギャラリーは白が基調の明るい部屋なのでスマホで撮ってもノイズの少ない写真が撮れそうだ。

 会場に用意されたQRコードを読み取って開くと展示中の作品の説明(キャプション)が「2022 Emilia Romagna GP MAX VERSTAPPEN」という感じで見ることができる。何枚かの写真は熱田氏のコメントが添えられている。このコメントがなかなかすごい。一番長いのはアイルトン・セナ選手の写真のコメントで2000文字越え。筆者は会場では読む時間がなく、帰宅してからジックリ読ませてもらった。セナ選手や片山右京選手との思い出、撮影ポイントや天候の話など、読み応えのあるものとなっている。会場を訪れた人はぜひQRコードを読み取って一読いただきたい。

 作品が展示された大きな空間の脇に小部屋があり、在廊している日は熱田氏はその小部屋にいる。この部屋に写真集やカレンダーなどが置かれ販売もしている。この写真展に展示した作品を掲載した豪華本やポストカードは会場でしか買えないと思われるので、小部屋もあわせて覗いていただきたい。

 熱田氏とはF1やSUPER GTで年に数回はお会いして話もするが、レース中はそれぞれ忙しい。今回は筆者が平日に写真展を訪れたこともあり長めの雑談となった。「取材、円安で大変ですよね」から始まり、筆者はレースのオフシーズンは税金の原稿書きで忙しいという話からインボイス制度の話題になったり、筆者は今年62歳、熱田氏は60歳になるので「何歳まで撮れる?」など、読者の参考になるような話題はなかったと思う。筆者がなかなか写真展に来られなかったのは、今週掲載の「源泉徴収票の見方」の執筆などに追われていたためだが、還暦を超えますます仕事が遅いのが忙しさの原因だと思っている。

 熱田氏はTwitterで「12時くらいにギャラリー着になりそうです。」などと毎日Tweetをしている。傾向を見ると午後は在廊している率が高そうだ。

 写真展「0.2sec」の会期は1月28日まで。残り10日を切った。これから訪れる人に注意していただきたいのは1月23日の月曜日は休館日。また、1月22日の10時30分~12時30分は「熱田氏のトークイベント」が開催されるが、トークイベントの申し込みは終了しているのため、日曜日に写真展に行く人は12時30分~19時に訪れるようにしていただきたい。また、開場時間は11時~19時が基本だが、1月28日の最終日は16時までと短くなっているのでご注意いただきたい。

 サーキット撮影をする人はもちろん、テレビでレース観戦をする人にも、レースを見たことがない人にも訪れてほしい熱田氏の写真展「0.2sec」。お時間のある人はぜひ足を運んでいただきたい。