ホンダとGSユアサ、EV用リチウムイオンバッテリ研究開発の合弁会社設立に向け協議開始

　本田技研工業とGSユアサは1月23日、高容量・高出力なリチウムイオンバッテリに関する協業に向けての基本合意を締結したと発表した。今後、2023年中の合弁会社設立を目指し、具体的な協議を開始するとしている。

　両社は、急速に拡大するバッテリ需要に対応するため、グローバル市場において高い競争力を持つリチウムイオンバッテリと、その製造方法を研究開発するとともに、主要原材料のサプライチェーンや効率的な生産システムを構築することを目指し、今回の合意に至ったとしている。

　本田技研工業 取締役 代表執行役社長 三部敏宏氏は「ホンダは、2050年までにホンダが関わるすべての製品と企業活動を通じて、カーボンニュートラルを実現することを目指しています。GSユアサとは、兼ねてよりHEV用リチウムイオンバッテリでも協業実績があり、今回の新たな協業は、ホンダのカーボンニュートラルに向けた電動化戦略を加速するものです」とコメント。

　GSユアサ 代表取締役 取締役社長 村尾修氏は「GSユアサは企業理念である『革新と成長』のもと、電池に関するさまざまな知見を培い、エネルギー技術の創出に挑戦してきました。今回のホンダとの新たな協業を通じて、さらなる電動車の普及に貢献し、世界のお客さまへ快適さと安心をお届けするとともに、カーボンニュートラル実現に向けた新たな価値創造を目指します」とコメントしている。

　今回の合意に基づく、両社の合弁会社設立に向けた検討範囲は以下の通り。

・EV搭載用を中心とした高容量・高出力なリチウムイオンバッテリおよび、その製造方法についての研究開発
・研究開発に関する特許等の知的財産の構築および管理
・研究開発による技術を用いた製品や販路の企画
・主要原材料のサプライチェーンを含めた効率的な生産オペレーションの設計等