ニュース

BMW、新型「M2クーペ」受注開始 直6ターボ搭載のFRモデルは8速ATと6速MTともに958万円

2023年2月27日 発表

958万円

 ビー・エム・ダブリューは2月27日、新型「M2クーペ」の注文受付を開始した。日本導入されるのは右ハンドルモデルで、価格は8速AT、6速MTモデルともに958万円。納車は4月からの予定。

 新型M2クーペは、コンパクトなボディに直列6気筒エンジンをフロントに搭載し、駆動方式に後輪駆動を採用するFRモデルとなる。ボディサイズは4580×1885×1410mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2745mm。自然吸気エンジンのような官能的な吹けあがりと、ターボ・テクノロジーによる圧倒的なパワーを併せ持ち、約50:50の理想的な前後重量配分により俊敏なハンドリングと卓越したロード・ホールディング性能を実現したという。

 最高出力338kW(460PS)/6250rpm、最大トルク550Nm/2650-5870rpmを発生する直列6気筒3.0リッターBMW Mツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載。吸気ダクト、鍛造ピストン、ツイン・ターボ・チャージャーなど、サーキットで培われた多くの技術を採用。トランスミッションはドライブロジック付きの8速ATモデルと、6速MT搭載モデルも用意される。

 BMW Mが開発する高性能マシンMモデルには2つのカテゴリーがあり、1つはサーキットでの本格的な走行を可能とした「Mハイ・パフォーマンス・モデル」、もう1つは本格的なサーキット走行で培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めた「Mパフォーマンス・モデル」。今回発表のBMW M2は、Mハイ・パフォーマンス・モデルに位置付けられる。

 新型M2のフロントデザインは、「2シリーズ クーペ」をベースとしながらも大きく左右に張り出した四角型基調のエアインテーク、ヘッドライトまわりのデザイン、横バーを採用した直線的なデザインのフレームレスのキドニーグリル、横方向にワイドにしたフロントホイールハウスなどにより存在感を強調。

 リアデザインは、LED技術を取り入れスモーク処理されたコンパクトなテールランプ、後部をキックアップさせた厚みのあるトランク形状、Mハイ・パフォーマンス・モデル伝統の存在感のある4本出しエキゾーストパイプ、空力特性の改善に寄与する立体的なリアディフューザーなどを採用。

 サイドデザインは、「2シリーズ クーペ」のサイドデザインと居住性はそのままに、特にフロントやリアのバンパーデザインを力強く大きくすることでパワフルな走りを表現。サイドスポイラーは2シリーズ クーペに対して大型化し、ボディ同色とすることで安定感を表現。さらに、全高を低くすることで低重心化とともに大径ホイールを装着して迫力をもたらした。

6速MTモデルをラインアップするM2クーペ

 インテリアにおいては、上級モデルとなる「M3」「M4」と共通のコンポーネントを多く採用。iドライブ・コントローラー、タッチ操作が可能な視認性に優れたカーブド・ディスプレイ、全席乗員の身体をしっかりと支える「Mスポーツ・シート、フロント・シート」に加えて、サーキット走行に適した「Mカーボン・バケット・シート」をオプション設定。多点式シートベルトにも対応し、横方向のGを強力にサポートするMカーボン・バケット・シートは前席2脚で約10kgの軽量化も実現する。

 そのほか、衝突回避・被害軽減ブレーキ等の先進安全機能である「ドライビング・アシスト」、車載通信モジュールによりITネットワークを活用する「BMWコネクテッド・ドライブ」、AI技術の活用により音声会話で車両操作が可能な「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」、Amazonが提供するクラウドベースの音声サービスAlexaの機能を搭載するなど最先端技術を搭載したモデルとなる。