ファルケン、EV向けタイヤ「e.ZIEX」を欧州で発売 低電費性能とグリップ力を両立するゴムを開発

　ファルケン（住友ゴム工業）は3月10日、最高レベルの低電費性能を誇る市販用EV（電気自動車）タイヤ「e.ZIEX（イージークス）」を欧州市場で3月から発売すると発表した。昨年中国向けに販売を開始したダンロップ「e.SPORT MAXX（イースポーツマックス）」に次ぐ2つめの市販用EVタイヤとなる。

　EVは1回の充電で走れる航続距離を伸ばすため、タイヤの転がり抵抗を低減して電費を抑えることが不可欠なほか、バッテリ搭載によって車両重量が大幅に増加し、タイヤにかかる負荷も高くなっている。また、エンジン音がしないため路面やタイヤからのノイズを感じやすいと言われていることから、「e.ZIEX」は独自の材料開発技術である「ADVANCED 4D NANO DESIGN」を使用し、低電費性能とグリップ力の両方を向上させるゴム配合の開発に成功。

　さらに、サイドウォールに近いショルダー部分のトレッドの幅を狭め、タイヤの輪郭を最適化することで、接地圧を均等化し耐荷重性能の向上を実現しつつ、独自の「サイレントコア（特殊吸音スポンジ）」を搭載することで、優れた静粛性も実現したという。