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ZF、新型電動ドライブ「CeTrax lite」量産開始 いすゞの新型「エルフEV」に初搭載

2023年4月12日(現地時間)発表

いすゞの新型「エルフEV」

 ZFは4月12日(現地時間)、商用車ソリューションズ事業部が手掛ける小型商用車用の新型電動セントラルドライブ「CeTrax lite」の量産を開始したと発表。同時に、すでにアジアとアメリカから受注があり、いすゞ自動車の新型「エルフEV」に初搭載する予定であると明かした。

 CeTrax liteは、ZFの乗用車用ドライブ開発・製造のシナジーを活かし、最大7.5tの小型商用車用に設計されていて、最高出力150kWのピーク性能と最大トルク1500Nmを発生するという。また、電動モーター、トランスミッションステージ、パワーエレクトロニクスを一体型にしたコンパクトな設計とし、約120kgの軽量化を実現するとともに、電気部品やバッテリのスペースを最大化するために役立つとしている。

ZFの小型商用向けの新型電動セントラルドライブ「CeTrax lite」

 ZFの商用車ソリューションズ事業部でドライブラインシステムのプロダクトライン責任者を務めるウィンフリード・グリュンドラー氏は、「電動セントラルドライブであるCeTrax liteは、お客さまが既存の車両プラットフォームを電動化することを可能にします。これは、当社の技術的アプローチを証明するものであり、お客さまが当社の電動ソリューションに寄せる信頼をさらに証明するものです。CeTrax liteは、静かで排出ガスゼロを求める都心部や、ラストマイル貨物輸送のために設計されており、トップレベルの性能と効率性を提供します。この製品は、当社の次世代モビリティ戦略における重要な新たなマイルストーンであり、業界の脱炭素化に対する当社のコミットメントを強化します」と述べている。