ランボルギーニ、アド・ペルソナムが手掛ける限定40台のサーキット専用特別モデル「ウルス ペルフォルマンテ エッセンツァ SCV12」

サーキット専用の40台限定スーパーSUVが誕生

　ランボルギーニは5月16日（現地時間）、個別の特別オーダーに対応するアド・ペルソナム部門が監修した40台限定のサーキット専用モデル「ウルス ペルフォルマンテ エッセンツァ SCV12」を公開した。

　ベースとなるウルス ペルフォルマンテは、ランボルギーニのスーパーSUVシリーズの中で最もスポーティでハイパフォーマンスなバージョン。最高出力666CVと最大トルク850Nmを発生するV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、優れたパワーウエイトレシオ、最適化されたエアロダイナミクスによって、0-100km/h加速3.3秒、最高速306km/hを誇る。ヒルクライム大会「パイクスピーク・インターナショナル」では、標高4302mを10分32秒064と従来の市販SUVのベストタイムを17秒以上も上まわる記録を樹立した。

「ウルス ペルフォルマンテ エッセンツァ SCV12」と「エッセンツァ SCV12」

　また、2020年7月に発表された「エッセンツァ SCV12」は、レースから得たエンジニアリングソリューションにより、サーキット専用マシンとして設計。アヴェンタドールに採用されている自然吸気V型12気筒エンジンを搭載し、最高出力830CV以上を発揮。軽量化とFIAプロトタイプ規則の安全性を両立させた新世代のカーボンファイバーモノコックシャシーを採用し、1.66kg/CVという優れたパワーウエイトレシオを実現するモデル。

2020年7月に発表された「エッセンツァ SCV12」

　今回登場した特別限定モデルの「ウルス ペルフォルマンテ エッセンツァ SCV12」は、カーボンファイバー製のエンジンフードやルーフだけでなく、ロッカーカバー、ミラー、テールランプの間にあるランボルギーニのロゴが入るフレームもカーボンファイバーを採用。なお、カーボンファイバーはクリア仕上げかマット仕上げを選択できる。

　また、エクステリアはサーキット専用モデルにふさわしいアド・ペルソナム専用カラーを作成。車体下部はブラックで統一し、ルーフ両端にコントラストカラーのラインを入れることで、マシンのシルエットをさらに際立たせたほか、スーパーカーの「エッセンツァ SCV12」と同じく、ドアにはオーナーが決めたゼッケンナンバーが入る。さらに、23インチのハイグロスブラックホイールと、ブラックキャリパーも標準装備となり、ホイールとキャリパーの種類や色もオーナーが自由に選べるようになっている。

　室内はレザーのディテールを施した専用のネロ・コスムス（ブラック）アルカンターラ張りで、クリア仕上げまたはマット仕上げを選べるカーボンファイバー装飾、ブラックアルマイトのエレメントなどダークパッケージを採用（コントラストの強い赤いドアハンドルを除く）。また、助手席側のダッシュボードには、エッセンツァ SCV12のロゴとシルエットが入ったプレートや、ランボルギーニ60周年記念ロゴと、車両番号とオーナーの名前を記した記念カーボンファイバー製プラークが付属する。

助手席側のダッシュボードには、エッセンツァ SCV12のロゴとシルエットが入ったプレートがあしらわれる

　ランボルギーニ・デザイン責任者のMitja Borkert氏は、「ウルス ペルフォルマンテ エッセンツァ SCV12は、これまでで最も表現力豊かで詳細なカラーリングで、40人のお客さまのために特別にデザインされたものです。カラーリングはよりスポーティなプロポーションを実現するため、下部をブラックに塗装し、エクステリアカラーはエッセンツァ SCV12と同じで、フロント、サイド、リアをグラフィカルにつなぐカラーピンストライプが施されています。その結果、嵐のようにユニークでカラフルなウルス限定シリーズが誕生しました」と述べている。