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ヤマハや三菱電機など、国内初となるレベル4自動運転移動サービスを福井県で開始

2023年5月22日 発表

福井県で開始された無人移動サービスに使用される自動運転車両

 ヤマハ発動機、産業技術総合研究所、三菱電機、ソリトンシステムズらは5月22日、4社で開発を行なった自動運転車による国内初となるレベル4自動運転移動サービスを5月21日から福井県永平寺町で開始したと発表した。また、同日にはサービス開始の式典が開催された。

 この取り組みは、経済産業省と国土交通省が連携し、先進モビリティサービスの実現・普及に向けて、研究開発、実証実験、社会実装まで一貫した取り組みを行なう「自動運転レベル4等先進モビリティサービス研究開発・社会実装プロジェクト(RoAD to the L4)」の一環となる。

サービス開始記念式典の様子

 プロジェクトは産総研が幹事機関となり、永平寺町(福井県)で「レベル4自動運転移動サービス」の実現を目指した自動運転車の実証実験を進めてきた。ヤマハ発動機は車両提供・車両制御に関連する各種技術・管制システムを、三菱電機は各種センサーを含む車両制御システムを、ソリトンは遠隔監視システムとその通信をそれぞれ担当している。

サービスで使用される車両の主な自動運行装置の構成

 車両は、道路に埋設された電磁誘導線を読み取るとともに、各種センサーなどで周囲の環境を認識しながら、オペレーターによる遠隔監視のもと自動運行を実施。今回のサービスは、公道における特定条件範囲内で、「永平寺参ろーど(全長約8km)」内の「荒谷~志比区間」の約2kmを走行するものとなる。

オペレーターによる遠隔監視を行ないながら運行
システム構成図