ニュース
日産、EVオーナー専用スパを足柄SAと宝塚北SAにオープン 運転疲労にアプローチする専用施術に松本若菜さんも「最高です!」
2023年7月21日 11:29
- 2023年7月21日~8月3日 開催(東名高速 足柄SA 上り)
- 2023年8月24日~9月6日 開催(新名神高速 宝塚北SA 上下集約)
- オープン時間:各日10時~18時(最終受付は17時30分)
- 参加費:無料
日産自動車は7月20日、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)と協同開催するプロジェクト「GREEN PASS」の第3弾イベント「FULL-CHARGE SALON」の発表会を開催。さらに現地となる東名高速道路・足柄SA(サービスエリア)で女優の松本若菜さんも参加する施術体験会を行なった。
FULL-CHARGE SALONは、東名高速・足柄SA(上り)で7月21日~8月3日、新名神高速道路・宝塚北SA(上下集約)で8月24日~9月6日の各日10時~18時(最終受付は17時30分)に行なわれる期間限定イベント。バッテリEV(電気自動車)の充電時間を有効活用することで、サステナブルなバッテリEVを世の中に広く普及させていくGREEN PASSの活動となり、日産車に限らず全バッテリEVオーナーを対象に実施される。
夏休み期間を前にスタートする今回のイベントでは、ロングドライブによって生じる疲労について日産と新潟大学 村山研究室が共同研究し、長時間運転特有の疲労について徹底解析。この解析データをベースに、キャンセル待ち人数71万人とも言われる人気の無水ヘッドスパ「悟空のきもち」の専属セラピストが開発した「ドライバー専用リラクゼーション」が、足柄SAと宝塚北SAに設置されるFULL-CHARGE SALONで施術される。所要時間は約20分。
解析データでは、ロングドライブの疲労は全身均等ではなく、首の右側後方から僧帽筋、腰まわりなどの筋肉、ペダル操作を行なう右足のふくらはぎなどで顕著に見られるとのことで、ドライバー専用リラクゼーションでも運転で張り詰めた肩まわりや足、頭部などにアプローチして疲れを癒やすメニューを編み出している。
また、サロン内にある休憩ラウンジでは、レストランガイドブック「ゴ・エ・ミヨ 2022」でベストパティシエ賞を受賞した加藤峰子氏が監修する「スペシャルチャージドリンク」も提供。規格外のサイズだったりちょっとした傷などがあることで出荷できないとされた“廃棄果実”とハーブなどを使う“プレミアムかつサステナブルなドリンク”となっており、耕作放棄地の再生によって育てられたハーブや廃棄果実のライムを使う「苗目のハーブコーディアルソーダ」、廃棄果実のレモンやライム、オーガニック生産されたバラ、マダガスカルのバニラなどを使う「奥出雲のオーガニックローズのフラワリージュース」の2種類が用意されている。
施設の外装には火力発電所で発生した石炭灰やコーヒーショップで使用済みになった豆かす、使用済み紙カップといった廃棄物を配合する再生素材「SOLIDO」を活用。さらに、サロンに併設するレストスペースの空調などにはバッテリEVから電力を供給するなど、バッテリEVオーナーがサステナブルでプレミアムなひと時を体験できるようにしているという。
なお、FULL-CHARGE SALONの各サービスを受けるためには、乗ってきたバッテリEVのメーカー公式車両連携アプリを入口で提示するか、車両のキーを見せて車種を伝えることが必要となる。
松本若菜さんも「極上の10分であっという間でした。最高です!」と絶賛
足柄SAで実施された施設内覧会では、発表会にもゲスト参加した女優の松本若菜さんがリラクゼーションメニューの施術体験を受けるシーンも公開された。
時間の都合で本来は約20分のメニューを10分に短縮する内容となったが、体験後に感想を聞かれた松本さんは「極上の10分であっという間でした。最高です!」とコメント。とくに首と側頭部がすっきりしたと語り、取り組み内容については「サービスエリアで(バッテリEVを)充電しながらちょっと休憩する時間にドライバー専用のリラクゼーションが受けられるのはちょうどぴったりで、時間も有効利用できてエコだなと感じました」と感想を述べた。
GREEN PASSの第3弾は「電気と元気を100%に」がコンセプト
日産グローバル本社ギャラリーで行なわれた発表会では、最初に日産自動車 日本マーケティング本部 ディビジョンゼネラルマネージャー 増田泰久氏が登壇し、FULL-CHARGE SALONの開催概要や企画趣旨などを説明。
増田氏は、日産が2050年までに事業活動まで含めたクルマのライフサイクルにおけるカーボンニュートラルの実現に向けて活動を進めており、バッテリEVの普及を通じてゼロエミッション社会の実現に向けても取り組みを行なっているとアピール。日産は12年連続でEV販売台数ナンバー1となっており、EV販売のリーディングカンパニーとして日産車に限らないすべてのバッテリEVオーナーのカーライフをいっそうプレミアムなものにして、バッテリEVを選ぶこと、乗ることの価値を高めるため2022年からGREEN PASSの活動をスタートさせたと解説した。
活動の第3弾となる今回は「電気と元気を100%に」をコンセプトに設定。新型コロナショックの5類感染症移行を受けて人の移動が増えることが予想されることから、ロングドライブで生じる運転疲労を解消するため、悟空のきもちとコラボレーションしてFULL-CHARGE SALONを実施することになったと説明。また、脱炭素に貢献しているバッテリEVオーナーにふさわしいサステナブルな体験として、飲む人の体に加えて環境にも優しいスペシャルチャージドリンクの提供も実施される。
このほか新たな取り組みとして、これまでも協同開催してきたNEXCO中日本に加え、前回の実施時に多くの要望が寄せられた関西圏での展開に向け、今回はNEXCO西日本が管轄する宝塚北SAでも初めてGREEN PASSの活動が行なわれることになったと紹介した。
また、会場の1つとなる足柄SAを管轄する中日本エクシス 常務取締役 相川勝氏は、「足柄SAは東京から約100kmに位置し、伊豆や箱根といった日本を代表する観光地の玄関口として集客力も非常に高く、雄大な富士山が望めるなど豊かな自然に恵まれたサービスエリアです。こうした足柄SAの立地性は、より多くの高速道路ユーザーの皆さまと一緒に、将来の地球環境を考える場として最適であり、第2弾でも非常に多くのEVユーザーさまからご好評をいただけたことから、今回につきましても足柄SAを選定いたしました」。
「NEXCO中日本グループではEVの普及に合わせ、高速道路における急速充電設備も整備・更新を進めております。すでに昨年度までに169口の整備を完了しており、今年度以降も継続的に口数の増設を計画しているところでございます」。
「休憩施設を運営する弊社といたしましても、今回のプロジェクト参加を通して日本における脱炭素の動きがますます加速することを切に願っています」とコメントしている。
発表会の後半には増田氏と松本さんによるトークセッションも実施。再生繊維を使っているという衣装に身を包んで登場した松本さんは、今回のテーマであるサステナブルについて、マイボトルやマイストローといった使い捨てにしない日常品を使うよう心がけており、まずは自分にできることから日々続けていくことを意識して取り組んでいるとコメント。
増田氏はFULL-CHARGE SALONについて松本さんに向けてあらためて紹介したほか、新潟大学 村山研究室との共同研究で解析した長時間運転特有の疲労についてパネルを使って説明。ロングドライブで最も疲労するのは首の右後ろで、こうした疲労に対して悟空のきもちのスタッフが熟練の技を用いて癒やしのひとときを提供してくれると強調した。