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日産、軽EV「サクラ」累計受注5万台突破 2022年度の国内EV販売台数の約4割に

2023年7月25日 発表

 日産自動車は7月25日、2022年6月に発売した軽自動車のEV(電気自動車)「サクラ」の受注累計が、受注開始から5万台を突破したと発表した。

 同日開催された説明会において、日産自動車 日本マーケティング本部 チーフマーケティングマネージャー 近藤啓子氏から、「サクラ」の受注状況やユーザーの特徴について説明がされ、「サクラ」は2022年度の国内EV販売台数で約4割を占めており、サクラの投入により日本国内のEV販売台数は2021年度の2.5万台に対し、2022年度は7.9万台と3倍超に増加、日本のEV市場推進に貢献したことが強調された。

地域別販売特性は東京・神奈川(郊外寄り)で15%と好調、そのほかは軽自動車の全需要(2WD)と同様の販売傾向に

 サクラの2022年度の地域別販売構成比については、北海道:1%、東北:6%、関東(東・神除く):16%、東京・神奈川:15%、中部:22%、近畿:18%、中四国:10%、九州:13%と、東京・神奈川(郊外寄り)で15%と販売が好調で、軽自動車の全需要(2WD)と同様の販売傾向になったことが報告された。自宅充電が手軽にできる点も好評で、首都圏に加え、軽自動車需要の多い郊外エリアでも、多くのユーザーに選ばれているという。

サクラの2022年度の地域別販売構成比

北海道:1%
東北:6%
関東(東・神除く):16%
東京・神奈川:15%
中部:22%
近畿:18%
中四国:10%
九州:13%

購入時の気に入った点は「充電に関する利便性」が上位、太陽光設置率も約3割と高水準

 また、サクラのユーザーが購入時に気に入った点としては、1番は「国・地方からの補助金」、2番めに「自宅で充電できる(ガソリンスタンドに行かなくてよい)」、3番目に「燃料費(電気代)が安くすむ」といい、また、サクラ購入者の太陽光パネル設置率をみると、約30%のユーザーが設置しており、一般的な太陽光パネル設置率「10%」に対して高水準にあるとした。

 実際にサクラを市場投入してからの反響として、モデルバリエーションに対するニーズに関して、近藤氏は「まずは、EVの軽自動車を出したというところは、好評いただいているところの大きなポイントですけれども、スライドドア車を含めた選択肢について、お声もいただいてたりはするので、将来に向けていろんなバリエーションについて、今後どういったことができるかというところは考えていかないといけない」との考えを話した。