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BMWとMINIの27車種、16万9782台リコール 排出ガス再循環装置モジュールの不具合で火災に至るおそれ

2023年7月26日 発表

 ビー・エム・ダブリューは7月26日、排出ガス再循環装置モジュールの不具合により、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとして、BMWブランド、MINIブランドの27車種、16万9782台のリコールを国土交通省に届け出た。

 対象となる車両の制作期間は、2012年6月22日~2022年12月21日。これまでの不具合件数は38件あり、事故については4件の火災が発生、けが人はなしとしている。

 不具合は、ディーゼルエンジンの排出ガス再循環装置(EGR)モジュールにおいて、耐久性の検討が不十分のため経年変化により冷却水が漏れるものがある。その場合、排出ガスに含まれる煤が冷却水と混合して排出ガス再循環装置(EGR)モジュールの内部に堆積し、高温になった堆積物がインテークマニホールドに流入して付着することで、インテークマニホールドが溶損する可能性があり、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

 改善措置として、全車両の排出ガス再循環装置(EGR)モジュールを対策品と交換する。また、インテークマニホールドの状態を確認し、損傷が見られる場合は新品と交換する。 なお、部品の準備に時間を要することから、部品の準備が整うまでの間、サービス入庫の度に点検を実施し、点検の結果、不具合のない車両については、使用者に対して注意喚起するとともに、対策品の準備ができた段階で再度連絡し、対策品に交換する。

 なお、同リコールは、2018年8月31日届出「外-2714」、2018年11月27日届出「外-2754」、2020年3月17日届出「外-3001」のリコールの対象車両を含むものであるが、同リコールの作業をもって実施済みであるとする。