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三菱ふそう、小型EVトラック「eキャンター」を南米初となるチリ共和国へ年内導入へ

2023年8月21日 発表

三菱ふそうトラック・バスの電気小型トラック「eキャンター」

 三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は8月21日、南米のチリ共和国にて2023年内に電気小型トラック「eキャンター」の販売を開始すると発表した。

 南米市場初となるチリ共和国へ投入する新型電気小型トラックeキャンターは、車両総重量(GVW)6.5t~8.55tまでの5型式で、ホイールベースに応じてバッテリを1個から最大3個まで搭載可能なモジュール式バッテリを採用し、1回の充電で最大200kmの航続距離を実現でき、多様なビジネスニーズを満たす架装への対応が可能となる。

 また、同国向けeキャンターは、衝突被害軽減ブレーキ「アクティブ・ブレーキ・アシスト5」や「アクティブ・サイドガード・アシスト1.0」などの先進安全機能を標準搭載し、ドライバーの安全運転も支える仕様にした。

eキャンターはホイールベースに応じてバッテリを1個から最大3個まで搭載可能なモジュール式バッテリを採用する

 FUSOブランドのトラックとバスは、2011年からチリの現地販売代理店Comercial Kaufmann S.A.およびMFTBCのディーラーで販売され、小型トラック「キャンター」は同国の小型トラックセグメントで18%のシェアを占めるという。今回のeキャンター導入により、同国でのFUSOブランドのさらなる成長を目指している。

 また、チリ政府は2045年までに貨物輸送用車両の新車販売を100%ZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)に移行する目標を含む「エレクトロモビリティ国家戦略」を掲げていて、公共充電スタンド数の増加やEVに対する税制上の優遇措置もあることから、eキャンターを含む電気トラックの普及は今後も拡大が予想されるという。