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三菱ふそう、米AmpleとEVトラックの共同実証 入庫するとロボットが自動でバッテリ交換

2023年7月26日 発表

eCanterとAmpleのバッテリ交換ステーション

 三菱ふそうトラック・バスは7月26日、米Ample Inc.と日本国内におけるEVトラック向けバッテリ交換技術の共同実証に関する契約を締結したと発表した。日本国内での試験車両の走行は今冬に実施する予定。

 日本政府の2050年カーボンニュートラル目標やグリーン成長戦略における商用車の電動化目標設定など、輸送の分野でもカーボンニュートラルに向けた動きが加速しているが、その手段であるEVトラックは充電時間の長さによるダウンタイム(非稼働時間)の長さが課題の1つとされていた。

 通常のEV小型トラックの日本国内での充電時間は、普通充電で10時間前後、急速充電で1~2時間程度を要するが、今回の実証で三菱ふそうとAmpleは、バッテリ自体を交換してEVトラックの稼働可能時間を大きく高めることでこの課題を解決するとともに、物流業界のEVシフトを後押しすることを目指す。

 三菱ふそうは、2023年3月に99km~324kmの航続距離を実現する電気小型トラック「eCanter」の新型モデルを発売。今回の実証ではeCanterの新型モデルを用い、eCanterがAmpleのバッテリ交換ステーションに入庫するとロボットが自動でバッテリを交換する。バッテリの交換時間は5分を目標とした。

 この取り組みを通じてユーザーの反応、同技術の拡張性、日本における将来的な商業化の可能性を検討していくという。

バッテリ交換技術のイメージ