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フォルクスワーゲン、新型「パサート ヴァリアント」世界初公開 2024年第1四半期の発売を予定
2023年9月1日 18:42
- 2023年8月31日(現地時間) 発表
フォルクスワーゲンは8月31日(現地時間)、新型「パサート ヴァリアント」を世界初公開した。
新型パサート ヴァリアントは、ドイツのミュンヘンで現地時間9月5日~9日に開催される「IAA Mobility」で初めて一般公開され、発売は2024年第1四半期の予定としている。
新型パサート ヴァリアントのパワートレーンには3種類の新しいプラグインおよびマイルドハイブリッドドライブと、5種類のターボチャージャー付きガソリンおよびディーゼル エンジンを設定。
完全に新開発されたという2種類のプラグインハイブリッドドライブ「eHybrid」は、システム出力150kW(204PS)と200kW(272PS)を発生。容量19.7kWh(ネット値)の新しいバッテリと組み合わせることで、約100km(参考値)の距離を電動モードで走行可能となった。
さらに、バッテリは以前の3.6kWではなく、11kWのAC(交流)充電器で充電できるため、充電時間を短縮。DC急速充電ステーションで最大50kWの出力で充電することもできるとした。さらに、電気駆動モーターと新しい高効率なターボチャージャー付きガソリンエンジン(1.5 TSI evo2)の組み合わせにより、総航続距離は約1000km(参考値)に達するとのこと。
新たに搭載された48Vマイルドハイブリッドドライブ(110kW/150PSを発生するeTSI)は、運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、内燃エンジンを作動させないでコースティング(惰性走行)可能としている。
そのほかのパワートレーンラインアップとして、150kW(204PS)、195kW(265PS)を発生する2種類のガソリンターボエンジン(2.0 TSI)に加え、90kW(122PS)、110kW(150PS)、142kW(193PS)を発生する3種類のディーゼル ターボエンジン(2.0 TDI)も用意される。
トランスミッションについては、すべてのエンジンが標準でオートマチック ダイレクトシフト ギヤボックス(DSG)と組み合わされる。駆動方式は、出力195kWと142kWのバージョンには「4MOTION」4輪駆動システムが標準装備され、そのほかのすべてのモデルは前輪駆動が採用される。
また、新型パサート ヴァリアントの新しいテクノロジーとして、オプションで自動駐車機能を利用可能。このシステムはオプションの「Park Assist Plus」「Park Assist Pro」「Park Assist Pro」のメモリー機能から構成され、Park Assist Proを搭載した新型パサート ヴァリアントは、スマートフォンを使用した遠隔操作で駐車スペースへの駐車/出庫が可能。メモリー機能が付いたPark Assist Proが搭載されている場合、システムはリクエストに応じて最後に走行した50mを記録して保存でき、車両が再び同じ位置、例えば自宅の車庫の入り口に到達すると、駐車操作を自動で行なうことをドライバーに提案。駐車スペースから自動で出庫させることも可能としている。
インテリアのデザインは全面的に見直され、ダッシュボードに配置されるスタイリッシュで大型のランドスケープ(横長)ディスプレイは、技術的なプラットフォームとしてMIB4が搭載され、最新世代の「モジュラー インフォテインメント マトリックス」により、ドライバーのニーズを完璧に反映した直感的な操作が可能になっているとした。
新型パサート ヴァリアントではホイールベースが50mm延長され、リアシートの足下スペースも50mm拡大。ラゲッジ容量は最大1920Lで、ビジネスやレジャーに幅広く対応するオールラウンドなモデルとしている。
加えて、オプションで新しいアダプティブ シャシー コントロール(DCC Pro)を選択可能。フォルクスワーゲンとして初めて採用された2バルブ技術によってサスペンションテクノロジーを新しいレベルへと引き上げ、ダイナミクスを最大化すると同時に、最高レベルの快適性を提供するとした。また、10個のチャンバーを空気圧で制御するポイントマッサージ機能を備えた「ergoActive Plus」シートも選択可能とし、優れた走行快適性に貢献している。