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メルセデス・ベンツ、「CLA」「CLA シューティングブレーク」のエクステリアデザイン刷新 運転支援機能を強化

2023年9月25日 発表

573万円~864万円

CLA

CLA 180、CLA 200 d、メルセデスAMG CLA 35 4MATICをラインアップ。シューティングブレークはCLA 200 d、メルセデス AMG CLA 35 4MATICに設定

 メルセデス・ベンツ日本は9月25日、新型「CLA」「CLA シューティングブレーク」を発表。同日から注文の受け付けを開始した。なお、CLA 180は11月以降に注文の受け付けが開始される予定。

 価格はCLA 180が573万円、「CLA 200 d」が607万円、「メルセデスAMG CLA 35 4MATIC」が854万円、「CLA 200 d シューティングブレーク」が617万円、「メルセデスAMG CLA 35 4MATIC シューティングブレーク」が864万円。

 納車は、CLA 200 dとメルセデスAMG CLA 35 4MATICが9月25日から、CLA 180が11月以降から順次予定されている。

CLA AMGラインパッケージ
メルセデスAMG CLA 35 4MATIC

 CLAは「Sensual Purity(官能的純粋)」のデザイン基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭など、シンプルな造形でありながら、流麗、かつ力強さも表現したエクステリアデザインと、高い質感と若々しさを感じさせるインテリアデザインを採用し、CLSに続く4ドアクーペモデルとして2013年にデビュー。2015年にはスタイリッシュなフォルムに高い利便性を融合したCLA シューティングブレークを追加。2019年には2代目がデビューし、対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」や最新の安全運転支援システムを採用するなど、多くの機能を取り入れた。

CLA シューティングブレーク

 今回の新型CLAとCLAシューティングブレークは、エクステリアデザインをよりスポーティに刷新。マットクローム仕上げの小さなスリーポインテッドスターが無数にちりばめられたシングルルーバータイプの「スターパターンフロントグリル」を採用し、ヘッドライトデザインはよりシャープな印象を与えるデザインに変更された。AMGラインパッケージでは、下部に広がる台形とその両サイドに大口径のエアインテークを配置することで、フロントバンパーをよりアグレッシブかつパワフルなデザインとした。

 また、CLA 35 4MATICでは縦ルーバーをあしらったAMG専用フロントグリルと、新デザインのボンネットエンブレムを採用した。

 リアは、スポーティかつ安定感のあるリアビューを演出する新デザインのリアディフューザーを採用するとともに、LEDリアコンビネーションランプのデザインを変更し、よりシャープな印象を付与した。

 CLAとCLA シューティングブレークのホイールデザインも全て刷新され、足下をスポーティに演出するアルミホイールを採用。CLA 180とCLA 200 dの標準仕様には18インチスポークアルミホイール、AMGラインパッケージには19インチAMGアルミホイールが、メルセデスAMG CLA 35 4MATICには19インチAMGアルミホイールが装着される。

 ボディカラーには新色の「ハイパーブルー」「スペクトラルブルー」「ローズゴールド」が追加された。

CLA AMGラインパッケージ
CLA シューティングブレーク AMGラインパッケージ
メルセデスAMG CLA 35 4MATIC
メルセデスAMG CLA 35 4MATIC シューティングブレーク

 インテリアでは新世代のステアリングホイールを採用。オプションのAMGラインパッケージでは、3本のツインスポークにより近未来的なスポーティさを演出し、ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性も備えている。

 従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していたアクティブディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上させた。また、センターコンソールに設置していたタッチパッドを廃止し、すっきりとしたインテリアデザインとなった。

 さらに、カーボンニュートラルの観点から、レザーARTICO/ファブリックのシート中央部には、100%リサイクルから得られた原料を使用したファブリックを採用。レザーARTICO/MICROCUTの場合、この比率はシート表面で65%、内部材料で85%となっている。

 加えて、Burmesterサラウンドサウンドシステムがオプション設定され、心地よいサウンドが楽しめる。

 そのほかにも、ナビゲーションシステムをSクラスなどに採用している最新世代にアップデート。安全性や快適性を高めるアダプティブハイビームアシスト、駐車時や狭い道などで車両の周囲の状況をディスプレイで確認できる360度カメラシステムを全モデルに標準装備とした。さらに、交通状況に応じてハイビームとロービームを切り替え、ヘッドライトの照射範囲を自動で調整することであらゆる状況下において常に最大限の視界を確保するライトシステム「アダプティブハイビームアシスト」も標準装備された。

CLA AMGラインパッケージのインテリアイメージ
CLAのインテリアイメージ
メルセデスAMG CLA 35 4MATICのインテリアイメージ

パワートレーンは、1.4リッターターボエンジン、2.0リッターディーゼルターボエンジン、2.0リッターターボエンジンの3種類

 CLA 180のパワートレーンには、BSG(ベルトドリブン・スタータージェネレーター)、48Vボルト電気システムなどの新技術を採用することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現した直列4気筒1.4リッターターボエンジン「M282」を搭載。三角柱を横に寝かしたシリンダーヘッド形状となる「デルタ形シリンダーヘッド」が採用され、通常のシリンダーヘッドに比べると、装着時の高さがある一方、幅や重さが小さくなり、軽量化、省スペース性能が向上している。

 また、ノイズの低減にも注力され、吸気ダクトにヘルムホルツ共鳴器を採用し、触媒コンバーターには遮音シールが施されるとともに、カバーにもノイズ低減の役目が与えられている。さらに、ウォーターポンプが電動化され、冷却能力を必要に応じて最適に調整可能となったため、さらなる効率化もされている。

 CLA 200 dには、最高出力110kW(150PS)、最大トルク320Nmと、コンパクトなボディを力強く加速させる性能を有しながら、低振動で高い静粛性を両立した直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジン「OM654q」を搭載。シリンダーピッチを90mm、シリンダー間の厚みを8mmとして、全長をコンパクトにまとめたシリンダーブロックは、軽量化のためにアルミニウム製となっている一方、ピストンはスチール製とし、熱膨張率の異なる素材を採用することで40%以上の摩擦を低減。加えて、シリンダーウォールにはスチールカーボン材を溶射コーティングする「NANOSLIDE」摩擦低減加工が施されている。

 ターボチャージャーには可変タービンジオメトリーが採用され、低回転域から高回転域まで全域でトルクフルな加速を実現。ピエゾインジェクターを使用したコモンレールダイレクトインジェクションシステムは最大圧力2050barまで高められた。また、冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」を搭載し、燃焼の最適化を図り後処理を行なう前の段階で窒素酸化物を低減している。

 メルセデスAMG CLA 35 4MATICには、最高出力225kW(306PS)、最大トルク400Nmを発生する直列4気筒2.0リッターターボエンジン「M260」を搭載。低回転域での力強く自然なレスポンスと、中高回転域での伸びやかな加速感を両立させるため、ツインスクロールターボチャージャーや可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」が採用されている。

 今回の改良にあたり、ベルトを介してクランクシャフトと接続されるスターターとジェネレーターを兼ねるモーターのBSGと48V 電気システムを採用。回生ブレーキなどにより発電した電気を約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電し、振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早いギヤシフトなどの必要に応じて、クランクシャフトに最大トルク160Nmの動力補助を行ない、燃費低減効果だけでなく、パワートレーンの総合性能を引き上げている。

 CLA 35 4MATICに組み合わされる8速のAMG スピードシフト DCT(デュアルクラッチトランスミッション)は、全速度域での自然な加速性能に加え、素早いシフトとシフトアップ時の最適なギヤのつながりが得られるようにセッティングされ、俊敏かつダイナミックで気持ちのよい加減速を実現している。さらに、エグゾーストシステムには自動制御のフラップを装備しており、選択したドライブモードに応じて、バランスの取れた音色から、ドライバーの感性を刺激するモータースポーツ譲りのエグゾーストサウンドまで切り替え可能となっている。