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メルセデス・ベンツ、“世界最強”の2.0リッター4気筒ターボ搭載モデル「メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+」

「メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+ シューティングブレーク」も受注開始

2019年11月12日:注文受付開始

メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+:856万円

メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+ シューティングブレーク:866万円

 メルセデス・ベンツ日本は11月12日、4ドアクーペ「メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+」とシューティングブレーク「メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+ シューティングブレーク」を発表した。価格はCLA 45 S 4MATIC+が856万円、CLA 45 S 4MATIC+ シューティングブレークが866万円。同日より注文受付を開始して12月以降納車予定。

 メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+、メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+ シューティングブレークは、「CLA」「CLA シューティングブレーク」に設定されるメルセデスAMGモデルで、完全新設計となる最高出力310kW(421PS)/6750rpm、最大トルク500Nm(51.0kgfm)/5000-5250rpmを発生する直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ「M139」型エンジンを搭載。トランスミッションは8速DCTを組み合わせて、駆動方式はトルクの前後配分を100:0から50:50までの範囲で変化する4WD「AMG 4MATIC+」を採用する。

メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+
メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+ シューティングブレーク

 M139エンジンは、量産の2.0リッター4気筒ターボエンジンとしては世界最高という最高出力421PSを実現。トルクカーブは自然吸気エンジンに近い特性とし、レスポンスや吹け上がりの改善やレブリミットも7200rpmに設定するなど、ピュアスポーツカー並みのエンジン性能を備えたという。

 具体的には、ターボチャージャーやエグゾーストマニホールドをエンジン後方に、インテークマニホールドなどの吸気系をエンジンの前方にそれぞれ配置することによりエンジン搭載位置を下げ、操縦性能に貢献するだけでなく、空力的にも有利なものとした。シリンダーブロックは最大160barの燃焼圧を可能にするクローズドデッキ構造を採用。シリンダーライナーにはF1用エンジンにも採用されている特許技術NANOSLIDERのコーティングを施してピストンとシリンダーの間に発生する摩擦を低減させた。

 ターボチャージャーには、コンプレッサーとタービンのシャフトにローラーベアリングを採用してターボチャージャー内の機械的摩擦を低減、ターボチャージャーのレスポンスを向上させて短時間で最高回転数に到達するようにした。また、電子制御ウエストゲートによって過給圧をより正確かつ柔軟に制御することが可能になり、最大過給圧2.1barとクラス最高の値を実現。ターボチャージャーの冷却には、オイルと冷却水だけではなく外気も利用し、エンジンカバーをエアディフレクターとして働くよう設計するとともに、ボンネット下にダクトを設けた。

 なお、このエンジンはメルセデスAMG本社があるドイツ アファルターバッハで“One man -one engine”という哲学のもと、厳格な品質基準に従って、1人のマイスターが1基のエンジンを最初から最後まで責任を持って手作業で組み上げるという生産方式を採用している。

メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+

 エクステリアでは、フロントに縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエターグリルや通常のCLAよりも12mm拡大したワイドなフロントフェンダーを採用。リアには専用デザインの大型リアディフューザーとクローム仕上げの円形デュアルエグゾーストエンドを装備する。

 インテリアでは、AMG専用の表示スタイルが選択可能なコクピットディスプレイ「AMGパフォーマンスステアリング」などを装備。標準のフロントシートはヘッドレストとバックレストが一体化したセミバケットタイプとなり、さらに「AMGパフォーマンスパッケージ」を選択すると、メルセデスAMGのトップモデルに採用される「AMGパフォーマンスシート」が装備される。

メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+ シューティングブレーク

 そのほか、CLA 45 S 4MATIC+にはサーキット走行時に80件以上の車両データ(車速、加速度など)を常時記録することが可能な「AMG トラックペース」を装備。車両データに加えて、ラップタイムと区間タイムの表示や、それぞれの基準タイムからの差を表示する機能も備える。

 サーキットで何周か走り込んだ後は、そのデータをもとに運転スキルを分析して、必要に応じて運転の改善に役立てることができるという。さらに、加減速の値(0~100km/h、1/4マイル、100~0km/hなど)の測定と保存も可能とした。

 また、GPSデータに加え各種車載センサー(加速度、ジャイロスコープ、舵角、車輪速)を使用して車両の位置を可能なかぎり正確に判断する新開発アルゴリズムを搭載して、サーキットから離れた状況やコースが短縮された場合でも認識可能という。