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メルセデス・ベンツ、FFベース初のプレミアムコンパクトセダン「Aクラス セダン」。344万円から

特別仕様車「A 250 4MATIC セダン Edition 1」は582万円

2019年7月22日 受注開始

344万円~476万円(価格は10月1日以降に配車・登録開始予定のため消費税10%適用)

582万円(A 250 4MATIC セダン Edition 1)

新型プレミアムコンパクトセダン「Aクラス セダン」

 メルセデス・ベンツ日本は7月22日、新型プレミアムコンパクトセダン「Aクラス セダン」の受注を開始した。価格は344万円~476万円(価格は10月1日以降に配車・登録開始予定のため消費税10%適用)。

 また、Aクラス セダンの発表を記念した特別仕様車「A 250 4MATIC セダン Edition 1」も同日に受注を開始。こちらは582万円となっている。

モデルエンジン駆動方式価格
A 180 セダン直列4気筒1.4リッター直噴ターボ2WD(FF)3,440,000円
A 180 Style セダン3,860,000円
A 250 4MATIC セダン直列4気筒2.0リッター直噴ターボ4WD4,760,000円
A 250 4MATIC セダン Edition 15,820,000円
Aクラス セダンのイメージ

 Aクラス セダンは、AクラスやBクラスなどに使用している最新の前輪駆動シャシーをベースにした初のプレミアムコンパクトセダン。直列4気筒1.4リッター直噴ターボエンジンの「A 180 セダン」「A 180 Style セダン」と、直列4気筒2.0リッター直噴ターボエンジンに4輪駆動システム「4MATIC」を組み合わせた「A 250 4MATIC セダン」をラインアップする。

 A 180 セダンとA 180 Style セダンには、先代Aクラス比で14PS向上した最高出力100kW(136PS)/最大トルク200Nmを発生する「M282」型エンジンを搭載。このエンジンに採用される「デルタ形シリンダーヘッド」はシリンダーヘッドが三角柱を横に寝かした形状となっており、通常のシリンダーヘッドに比べると装着時の高さがある一方、幅や重さが小さくなり、軽量化、省スペース性能が向上した。

 A 250 4MATIC セダンに搭載される「M260」型エンジンは、最高出力が165kW(224PS)/最大トルク350Nmを発生。エンジンブロックはアルミニウムダイカスト製で鋳鉄製シリンダーライナーを備え、エンジン内部の摩擦低減対策としてメルセデス・ベンツが特許を取得した「CONICSHAPE加工」を採用。これはシリンダーウォールをフォームホーニング加工する際に、シリンダーウォールを底部に向けてやや広がる形とすることで、ピストンスカート部に発生する摩擦を低減する技術。また、可変バルブタイミングを実現する「カムトロニック」も搭載されており、状況に応じて最適な吸気を実現しているという。

 A 250 4MATIC セダンに組み合わされる可変トルク配分型の4輪駆動システム「4MATIC」では、さまざまな路面状況において常に最適なトラクションを発揮し、高い操縦性と走行安定性を実現。通常はほぼ100%前輪駆動で走行し、状況に応じて後輪にトルクを配分する。

A 180 セダン
A 180 Style セダン
A 250 4MATIC セダン

 エクステリアデザインは、メルセデス・ベンツの基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」に基づき、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭を採用。また、上下方向に細いヘッドライトデザイン、低く構えた姿勢のフロントエンド、ボンネットからAピラーとウインドスクリーンへの流れるような繋がりと、ボディのたくましいショルダーなどがスポーティさを強調。リアエンドではワイドな印象を与える2分割型リアコンビネーションランプが採用された。このデザインは空力性能の改善にも貢献しており、Cd値0.22、前面投影面積2.19m 2 を達成して、世界で販売されている量産乗用車で最高の空力性能を備えているという。

 インテリアは新型Aクラスの基本的デザインを踏襲し、ダッシュボードはインストルメントクラスター上方のカウルを廃止し、ワイドスクリーンディスプレイをそのダッシュボードの上部に置くことで、より解放感があり、横方向のワイドさを強調するデザインとした。5つの円形のエアアウトレットは、ジェットエンジンのタービンを想わせるスポーティなデザインを採用しており、エアアウトレットの奥の部分に色のアクセントを施すことでアフターバーナーを想起させている。オプションのアンビエントライトは全64色と先代Aクラスの5倍に拡大したほか、64色を10種類の色彩の世界にまとめることで、鮮やかな色の変化を伴うライティングを実現した。

 また、コンパクトでありながら前後のオーバーハングを切り詰め、ホイールベースを長く取ることで室内長を確保。後席では4:2:4分割可倒式を採用し、トランクスペース容量は420Lとしている。

A 250 4MATIC セダンのインテリア
トランクスペース容量は420L

 先進装備についてはSクラスと同等のシステムをオプションとして設定。歩行者や車両の飛び出しを検知した場合や先行車両や障害物を回避できない場合の自動緊急ブレーキによる被害軽減機能、車線維持機能、斜め後ろの死角の車両との衝突回避を支援する機能などが備わる。また、Aクラス セダンにはステアリングアシストを採用したほか、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道では3秒以内)であれば自動再発進が可能となっている。

 そのほか「アクティブレーンチェンジングアシスト」では、ドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して自動で車線を変更。さらに走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載する。

特別仕様車「A 250 4MATIC セダン Edition 1」

 なお、250台を限定販売する特別仕様車「A 250 4MATIC セダン Edition 1」ではボディカラーにポーラーホワイトを採用し、コッパーアクセント入りブラックダイヤモンドグリルや専用のコッパーアクセントの入った19インチAMGマルチスポークアルミホイール、フロントフェンダーには専用の「Edition」を示すバッヂが装備され、スタイリッシュで上品なイメージを演出。

 インテリアでは、エクステリアに合わせてシート、ダッシュボード上部、ドアトリムやフロントアームレスト、フロアマットなどに専用のコッパーステッチをあしらった。また、64色から選択可能なアンビエントライトが装備され、トリムには「Edition」のロゴが入ったアルミニウムインテリアトリムが採用される。

 さらに、安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」や「ナビゲーションパッケージ」、360°カメラシステム、ヘッドアップディスプレイやアドバンスドサウンドシステムが含まれる「アドバンスドパッケージ」も標準装備され、Aクラス セダンで注目の機能をすべて備えたモデルとなっている。

専用装備が与えられるA 250 4MATIC セダン Edition 1