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メルセデス・ベンツ、「CLA」「CLA シューティングブレーク」フルモデルチェンジ。「MBUX」や最新の安全運転支援システム搭載
インテリアは新型「Aクラス」の基本的デザインを踏襲
2019年8月27日 15:12
- 2019年8月27日 予約開始
- CLA:472万円~534万円
- CLA シューティングブレーク:482万円~544万円
メルセデス・ベンツ日本は8月27日、フルモデルチェンジした「CLA」「CLA シューティングブレーク」の予約注文を開始した。価格はCLAが472万円~534万円、CLA シューティングブレークが482万円~544万円。CLAの納車は10月ごろ、CLA シューティングブレークの納車は12月ごろの予定となるため、10%の消費税率が含まれた価格となる。
CLA
モデル | エンジン | 変速機 | ステアリング位置 | 価格 |
---|---|---|---|---|
CLA 200 d | 直列4気筒 2.0リッターディーゼルターボ | 8速DCT | 右 | 4,720,000円 |
CLA 250 4MATIC | 直列4気筒 2.0リッターターボ | 7速DCT | 5,340,000円 |
CLA シューティングブレーク
モデル | エンジン | 変速機 | ステアリング位置 | 価格 |
---|---|---|---|---|
CLA 200 d シューティングブレーク | 直列4気筒 2.0リッターディーゼルターボ | 8速DCT | 右 | 4,820,000円 |
CLA 250 4MATIC シューティングブレーク | 直列4気筒 2.0リッターターボ | 7速DCT | 5,440,000円 |
新型CLAは6年ぶり(シューティングブレークは4年ぶり)のフルモデルチェンジとなり、シンプルな造形でありながら流麗かつ力強さも表現したエクステリアデザインと、高い質感と若々しさを感じさせるインテリアデザインを採用。新しく対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」のほか、フラグシップモデルの「Sクラス」にも搭載されている、最新の安全運転支援システムを採用するなど多くの機能を取り入れた。
エンジンラインアップは、最高出力110kW(150PS)、最大トルク320Nmを発生する直列4気筒 2.0リッターディーゼルターボ「OM654q」型エンジンに8速DCTの「8G-DCT」を組み合わせる「CLA 200 d」と、最高出力165kW(224PS)、最大トルク350Nmを発生する直列4気筒 2.0リッターターボ「M260」型エンジンに7速DCTの「7G-DCT」を組み合わせる「CLA 250 4MATIC」の2モデルをCLA、CLA シューティングブレークそれぞれに用意した。
ディーゼルモデルとなる200 dの排出ガス浄化システムでは、sDPF(DPF with SCR Coating:選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)、SCR触媒に加え、新しくアンモニアスリップ触媒(ASC)を備えるSCR触媒を追加。これにより、運転状況が急激に変化した場合にもアンモニアが外気中に放出されることを防ぐことが可能となり、常に十分な量のAdBlueを噴霧できるようになった。
新型CLAのエクステリアデザインは、「Sensual Purity(官能的純粋)」というメルセデス・ベンツの基本思想に基づき、キャラクターラインやエッジをできるだけ廃した曲面で、シンプルでありながら陰影による豊かな表情を表現。サメの尖った鼻先を想起させる前傾するフロントエンドでシャープさを強調し、上下方向に細いデザインのヘッドライトでワイドな印象を与えるとともに、先代CLAから引き継いだ外側が膨らむ独特なデザインで継続性を表現した。
サイドビューは長く低く構えたボンネット、高いウエストライン、なだらかな流線形のルーフライン、そしてそれらにより創出される細いサイドウィンドウにより、エレガントかつスポーティなクーペスタイルを演出。流麗かつ大きく張り出して力強い印象を与えるリアのショルダー部は滑らかにリアにまわり込み、ヘッドライトに呼応するデザインのリアコンビネーションランプで、ワイドさを強調するとともにCLAのデザインの独自性を表現した。
このワイド&ロー、かつスポーティなデザインは空力性能の改善にも貢献しており、Cd値は0.23(欧州仕様参考値)を達成している。
インテリアでは、モダンでアバンギャルドにまとめられた新型「Aクラス」の基本的デザインを踏襲。インストルメントクラスター上方のカウルを廃止し、ワイドスクリーンディスプレイをダッシュボード上部に配置することで、解放感と横方向のワイドさを強調するデザインとした。
ジェットエンジンのタービンをイメージさせる5つの円形のエアアウトレットは、奥の部分に色のアクセントを施すことでアフターバーナーを想起。AMGラインかレザーエクスクルーシブパッケージ選択時に装着されるアンビエントライトは全64色と、先代モデルの5倍に拡大した。また、64色を10種類の色彩の世界にまとめることで、鮮やかな色の変化を伴うライティングを実現している。
また、ボディが拡大したことにより室内空間のゆとりも改善。先代モデルと比較して前席の室内幅は1457mmと35mm、後席の室内幅は1454mmと44mm、前席のヘッドルームも1023mmと17mm(数値はすべて欧州仕様参考値)それぞれ拡大され、クーペスタイルでありながら快適な室内空間を実現した。さらに、リアシートのバックレストは4:2:4分割可倒式を採用して、さまざまな使い方に柔軟に対応することができる。
そのほかにも、安全運転支援システムとしてSクラスと同等のシステムをオプション設定。歩行者や車両の飛び出しを検知した場合や、先行車両や障害物を回避できない場合の自動緊急ブレーキによる被害軽減機能、車線維持機能、斜め後ろの死角の車両との衝突回避を支援する機能を搭載。先行車との車間距離や周囲の交通状況(車両、車線、ガードレールなど平行な物体)を常時監視している。
また、今回CLAとして新たにステアリングアシストを採用。システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能となり、渋滞時のドライバーの疲労を大幅に低減。「アクティブレーンチェンジングアシスト」ドライバーがウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して、自動で車線を変更する。さらに、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も搭載した。