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住友ゴム、天然ゴムの持続可能な調達に向け「天然ゴムに特化したリスク評価ツール」をシンガポールで導入

2023年10月12日 発表

小規模農家や中間業者がリスク情報入力する画面イメージ

 住友ゴム工業は10月12日、グループの天然ゴム調達会社であるSUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE. LTD.が、天然ゴムに特化した環境・社会的リスク評価ツールを2023年7月から導入していたことを公表した。

 現在、人口増加やモビリティ社会の発展により天然ゴムの需要が高まる中、原材料調達のための農園拡大による森林破壊などの環境問題、労働や人権などの社会問題への対応が求められているという。

 そこで住友ゴムグループは、ミシュランとコンチネンタルとソフトウェア開発会社SMAGが開発した天然ゴムに特化した環境・社会的リスク評価ツール(アプリケーションソフト)を導入することで、これらの環境および社会問題への対応を加速し、GPSNR(Global Platform for Sustainable Natural Rubber:持続可能な天然ゴムのためのグローバルプラットフォーム)の方針にのっとり、天然ゴムの持続可能な調達の実現を推進するという。

社会的/環境的リスクの高い地域が地図上でひと目で確認できる画面イメージ

 天然ゴムに特化した環境・社会的リスク評価ツールは、膨大なアンケートデータを統計解析して、環境および社会問題のリスクの大きさを評価して地図上に表示。評価項目には、森林破壊、水資源管理ならびに強制労働や児童労働なども含まれるという。

 また、対象地域は主な天然ゴム産地の10か国で、住友ゴムグループの調達地域の多くをカバーしているため、ツールを活用することでGPSNRの方針に適合した地域から天然ゴムを調達することが可能になるとしている。

「SUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE. LTD.」概要

商号:SUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE. LTD.
所在地:シンガポール共和国 ハーバーフロントセンター
資本金:18百万米ドル
出資比率:住友ゴム工業株式会社100%
代表者:山﨑隆一郎氏
会社設立:2020年1月
営業開始:2020年4月
事業内容:住友ゴムグループにおける天然ゴム調達関係全般
従業員数:15名(2023年9月時点)