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トヨタ、新型「クラウンセダン」発売 価格は730万円から、後輪駆動でハイブリッドとFCEVを用意

2023年11月2日 発表

730万円~830万円

新型クラウンセダン

「セダン再発見」で新たな価値観「ニューフォーマル」に挑戦

 トヨタ自動車は11月2日、新型「クラウン セダン」を発表した。同日より注文受付を開始し、11月13日の発売を予定する。

 新型クラウンセダンの駆動方式は後輪駆動となり、パワートレーンは第2世代FCシステムのFCEV(燃料電池車)モデルと、2.5リッターマルチステージハイブリッドシステムのHEV(ハイブリッド車)モデルを用意。価格はFCEVの「Z」が830万円、HEVの「Z」が730万円。

 トヨタは2022年に「これからの時代のクラウンらしさ」を追求した「クラウン クロスオーバー」「クラウン スポーツ」「クラウン セダン」「クラウン エステート」という4つの新しいクラウンを発表した。第3弾として登場する新型クラウンセダンは、正統派セダンを再定義する新スタイルで、パーソナルにもビジネスにも応える「ニューフォーマル」という新たな価値観に挑戦し、「セダン再発見」を感じさせるクルマに仕上げたという。

Z(ハイブリッド車)

ショーファーニーズに対応、ホイールベースを3mに設定

 新型クラウンセダンでは、ショーファーニーズに応えるべく、ホイールベースを3mに設定し、後席のゆとりを創出した。足下のスペースも広くなり、足抜きしやすいスムーズな乗り降りを実現。リラクゼーション機能、日差しを遮る電動式サンシェードなど、おもてなし装備を設置。サスペンションセッティングの最適化や、AVSで減衰力を制御し、路面の凹凸を乗客に伝えない足まわりに仕上げ、旋回時の揺れや、荒れた路面の揺れを小さく抑えるとしている。

Z(ハイブリッド車)

パワートレーンはFCEVとHEVをラインアップ

 FCEVモデルでは、「ミライ(MIRAI)」と同じ高性能FCシステムを採用。3本の高圧水素タンクと燃料電池などを搭載し、1回あたり約3分の水素充填で約820km走行可能。アクセルを踏んだ瞬間からトルクが立ち上がり、スムーズに伸びるFCEVならではのパワーと、モーター駆動ならではの静粛性や乗り心地を実現させた。

燃料電池ユニット

2.5リッター マルチステージハイブリッドシステムをトヨタ初搭載

 HEVモデルでは、新開発の2.5リッター マルチステージハイブリッドシステムをトヨタとして初搭載。エンジンと2つのモーターに加え、有段ギアを組み合わせることで、あらゆる車速域からのアクセル操作に応える駆動力を実現させるという。

 従来はエンジン最高出力を使用できる車速領域が約140km/hからとしていたが、同システムでは約43km/hから使用可能とした。高速走行時はエンジン回転数を低く抑え、低燃費で静かな走りを可能にし、排気量をダウンサイジングしながら、力強い動力性能と燃費性能を両立させたとしている。

2.5リッター マルチステージハイブリッドシステム