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パナソニックオートモーティブシステムズ、サイバーセキュリティ堅牢化ソリューション「VERZEUSE for Runtime Integrity Checker」を開発

2023年12月11日 発表

パナソニック オートモーティブシステムズのサイバーセキュリティ堅牢化ソリューション「VERZEUSE for Runtime Integrity Checker」

 パナソニック オートモーティブシステムズは12月11日、サイバーセキュリティ堅牢化ソリューション「VERZEUSE for Runtime Integrity Checker」を開発したと発表した。

 パナソニック オートモーティブシステムズでは、先進運転支援や自動運転システムを備えたコネクテッドカーの普及に伴い、社会的な課題となるサイバー攻撃に対抗するサイバーセキュリティ技術・サービスのブランド名称を「VERZEUSE」としてグローバル展開。シリーズ第1弾の「VERZEUSE for Virtualization Extension」に引き続き、自動運転機能やネットワークサービスの安心安全の確保に貢献する「VERZEUSE for Runtime Integrity Checker」を展開する。

 今回開発したサイバーセキュリティ堅牢化ソリューション「VERZEUSE for Runtime Integrity Checker」は、従来のセキュアブートによるプログラム起動時のチェックに加えて、実行中もセキュリティ監視機能が正しく動作していることを完全性監視ソフトウェアが常時チェック。また、完全性監視ソフトウェアを信頼された領域に配置し、信頼された領域からセキュリティ監視機能のチェックを行なう多段構成を取ることで、車両内におけるセキュリティ監視機能を堅牢化。これらの対策によって、サイバー攻撃の脅威からの車両の保護を1段階上位の安全性で実現することが可能となり、安心・安全なモビリティー社会の発展に寄与するという。

 すでに、「VERZEUSE for Runtime Integrity Checker」は多くのカーメーカーから同社独自のソリューションとして高く評価され、他社に先駆けて車載製品としての採用が決定しているという。

「VERZEUSE for Runtime Integrity Checker」の3つの特徴

「VERZEUSE for Runtime Integrity Checker」には3つの特徴があり、セキュリティ監視機能の動作自体をチェックするための完全性監視ソフトウェアを追加して、サイバーセキュリティ監視を堅牢化。

 また、完全性監視ソフトウェアを信頼された領域に配置することで、信頼された領域からの信頼チェインを構築。完全性監視ソフトウェアと、セキュリティ監視機能が両者ともサイバー攻撃を受けるリスクを軽減させる。

 さらに、完全性監視ソフトウェアがセキュリティ監視機能による監視・通知機能が正しく動作していることを常時チェック。そのチェック結果を監視ログとして車外に通知することで、早期に攻撃を検知でき、セキュリティリスクを低減させる。