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ルノー、モブージュ工場での「カングー」生産400万台達成 鍵を「ラ・ポスト」に贈呈
2023年12月20日 20:09
- 2023年12月15日(現地時間) 発表
ルノーは12月15日(現地時間)、フランス モブージュ工場で「カングー」の生産が400万台に達したと発表した。400万台目となった電動モデルの「カングー E-TECH」は、ラ・ポスト(フランスの郵便事業者)に贈呈された。
初代カングーは1997年にモブージュ工場の組み立てラインから出荷され、個性的で実用的なデザインと、サイドスライドドアを備えたレジャー アクティビティ車のセグメントを創出。それから25年後の現在まで、カングーは世界50か国で440万台以上を販売し、そのうち400万台がモブージュ工場で生産された。また、アルゼンチンでも南米市場向けに25年間生産されている。
カングーはこのセグメントで最も売れているというEV(電気自動車)とのことで、2011年以降、ヨーロッパで10万台以上を販売。モブージュ工場では、内燃エンジン搭載モデルと、100%電動モデルのすべてのカングーのモデルが生産されており、電動モデルのバッテリも工場の敷地内で組み立てられている。
カングーのモデルバリエーションは長年にわたり拡大し、家族で乗るクルマとしても、旅客輸送にも最適で、独立式のシートと広い室内空間によって、快適な乗り心地をもたらすとのこと。また、ロングバージョンで7シーターのグラン カングーは1024通りものシートアレンジを可能としている。
400万台目のカングー E-TECHは12月14日(現地時間)に生産され、フランスの郵便事業者のラ・ポストに贈呈された。ラ・ポストはルノーの歴史的な顧客の1つで、1世紀以上にわたりフランスの郵便局は、フランス国内の郵便配達にルノーの小型商用車を使用。モビリティの電動化のパイオニアであるラ・ポストは、1904年からEVを使用し、現在ではルノーの100%電動LCVの開発と普及のための重要なパートナーであり、EVをフリートとして活用する世界的なリーダーとなっているとのこと。ラ・ポストは1980年代にルノー エクスプレスのEVプログラムに加わり、2011年からは「カングー Z.E.」をはじめとするEVを最も多く保有し、利用する事業者となった。
フランスで郵便車のカングーに使用された歴史的な黄色のボディカラーは、日本のユーザーにとっては象徴的な色となっており、2015年には「ラ・ポスト」というモデルが150台限定で発売された。
ルノーLCV 部門上級副社長 ハインツ・ユルゲン・レーヴ氏は「ルノー ブランドの長年の顧客であるラ・ポストに、モブージュ工場で生産された400万台目のルノー カングーの鍵を贈呈できたことは大変光栄であり、両社の協力関係が100年以上も前に始まったとお伝えできるのは大きな誇りです。さらに言えば、われわれは多くの価値観を共有しています。どちらもフランスの国際的なモビリティ企業であり、お客さまにますます革新的で持続可能なソリューションを提供することに尽力しています」とコメントを述べている。