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BOLDLY、浜松市、スズキ、遠州鉄道が共同で「浜松自動運転やらまいかプロジェクト」の第4回の実証実験

2023年12月26日 発表

 ソフトバンク子会社のBOLDLY(ボードリー)は12月26日、浜松市、スズキ、遠州鉄道と共同で実施している「浜松自動運転やらまいかプロジェクト」の第4回の実証実験の概要を明らかにした。同日開催された試乗会には、浜松市長の中野祐介氏をはじめ、BOLDLY、スズキ、遠州鉄道の代表が試乗して、乗り心地やサービスの実現可能性について確認された。

 浜松自動運転やらまいかプロジェクトの実証実験は、浜松市における自動運転サービスの事業化により、地域住民の移動の利便性向上を図ることを目的に実施しているもので、2016年9月に4者が締結したスマートモビリティーに関する連携協定に基づいて実施している。

 2023年11月28日から実施されている第4回の実証実験は、自動運転機能(レベル2)や遠隔監視システムを搭載したスズキの小型車「ソリオ」をベースにした実験車両2台が、片道約9.1kmの区間を、定時・定路線で運行。

 第3回の実証実験よりも走行区間を5km以上拡大し、約3か月にわたる長期実証が行なわれ、2023年11月28日~12月23日に続いて2024年1月9日〜2月17日に実施予定。

 実証実験で利用する車両「ソリオ」は小型車で乗車定員が2人と限られることから、BOLDLYが開発したLINEで利用できる予約システムによる事前予約制の運行とすることで、確実に乗車できる仕組みを整えた。

 また、車両の後部座席に設置したタブレット型の車内HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)には、BOLDLYの自動運転車両運行管理プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」と連携した案内システムを搭載し、乗客は現在地や行き先を確認できるほか、緊急時に遠隔監視者との通話も可能。

 実証実験に参加するBOLDLYでは、「Dispatcher」のほか、LINEで利用できる予約システムやルートなどを案内する車内HMIを提供し、遠隔地から安全な運行を見守ると共に、乗客が快適かつスムーズに目的地まで移動するための環境を整備している。

予約システムの画面
「Dispatcher」の画面
車内HMIの画面
車内の様子(乗車定員2人)
運行ルート
運行ダイヤ
実証実験の車両