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自工会、日髙副会長が「絆」披露 二輪車委員会の2024年はバイクユーザーとの「絆」をテーマに

2024年1月16日 発表

日本自動車工業会 副会長で二輪車委員会委員長の日髙祥博氏が「絆」と書いた色紙を披露

 日本自動車工業会は1月16日、自工会 副会長で二輪車委員会委員長の日髙祥博氏らが参加する第8回二輪車委員会メディアミーティングを開催。同ミーティングでは、日髙氏から2024年の自工会二輪車委員会の活動方針を表すものとして「絆」の言葉が示された。

「絆」との言葉が選ばれたのは、能登半島地震の被災地域に対する自工会のメッセージになるとともに、コロナ禍におけるバイクブームに対して、バイクユーザーとの「絆」を深めていきたいという、自工会の活動方針を示したもの。

日本自動車工業会 副会長で二輪車委員会委員長の日髙祥博氏

 日髙氏は「われわれバイク業界とユーザーさんとの絆、それから関係団体やいろんな人との絆を深めていって、今バイクに乗ってるユーザーさんが末永く、安全で快適なバイクライフを楽しめるように、また、新しく入ってきた人との絆を深めて、長くバイクを楽しんでいただくための絆づくりが、今年の1番のテーマかなと思った」と述べるともに、「もう1つは、年初の地震により、東日本大震災の時もですね、やはり日本の中で、みんなの絆で復興を支えていく、そういった絆ということが非常に重要なキーワードだった気がしますので、その2つ意味から。能登半島地震の被災者の皆さんに協力できることは、精一杯協力していきたいと思ってますので、その両面から今年は、絆で頑張りたいと思います」との意気込みが語られた。

 同メディアミーティングでは、自工会 二輪車委員会の事業として、委員会傘下5部会の取り組みが紹介されるとともに、国内二輪市場における2024年の展望と市場活性化に向けた「二輪ファンづくり」についてメディア関係者とのディスカッションが展開された。

 2023年の実績では、二輪車、排気量別登録·出荷実績では、小型二輪(250cc超)が9万1089台(前年比90.3%)、軽二輪(125cc超〜250cc以下)が7万1648台(前年比100.5%)、原付二種(50cc超〜125cc以下)が14万9655台(前年比147.2%)、原付一種(50cc以下)が9万2824台(前年比70.7%)と原付二種の好調が目立った、そして全体としては計40万5216台(前年比100%)と前年並みの実績を維持した。

 バイク業界では、コロナ禍におけるバイクブームによって、バブル状態にあるのではないかという危惧、一時的なブームで終わってしまうのではという課題認識から、2024年の自工会の活動方針としても、安心してバイクライフを楽しんでもらう仕組み作りが必要との方針が示された。

 そして、自工会が運営する媒体「MOTOINFO」による情報発信、自工会主催のイベントとして「8月19日はバイクの日 HAVE A BIKEDAY」や「第12回 BIKE LOVE FORUM in 南国みやざき」を企画、2024年の市場活性化に向けて、二輪ファンづくりといった施策を展開していくことが示された。

 日髙氏は「ジャパンモビリティショーの時も、みんなで考えて、ただのクルマ好き、バイク好きだけのお祭りじゃなくて、幅広い年齢層、幅広いタイプの人たちに、来てもらいたいということで、いろんな知恵を出してやっていましたので、われわれ二輪車委員会もそういったイベントに少し知恵を出して、やっていきたい」との意気込みが示された。

2023年の登録出荷実績
コロナ禍におけるバイクブームにより2023年も40万台を超えた
一時的なバイクブームに終わらせることなく、バイクユーザーとの「絆」を深めるイベントを展開していく
自工会 二輪車委員会の事業として、委員会傘下5部会の取り組みが紹介された
前段左から、日本自動車工業会 常務理事 江坂行弘氏、日本自動車工業会 副会長兼二輪車委員会 委員長 日髙祥博氏。後段左から、電動二輪車普及部会 部会長代行 佐藤彰一郎氏、二輪車海外部会 部会長 前原孝次氏、二輪車国際法規戦略部会 部会長 三留崇史氏、二輪車技術・基準調和部会 部会長 岡知生氏、二輪車企画部会 部会長 川瀬信昭氏