ダイハツ「キャスト」/トヨタ「ピクシスジョイ」計32万2740台をリコール 衝突時にドアが施錠され、乗員の救出に時間を要するおそれ

　ダイハツ工業は1月24日、「キャスト」およびトヨタ自動車から販売している「ピクシスジョイ」について、計32万2740台のリコールを国土交通省へ届け出た。対象車両の製作期間はキャストが2015年8月31日～2023年6月9日、ピクシスジョイが2016年8月31日～2023年6月9日。

　今回のリコールは、ダイハツより国土交通省に基準不適合の可能性があると報告し、その調査の結果、リコールの必要性があると判断して届け出た。

　不具合は運転者席ドアにおいて、側面衝突時のドアロックの作動に関する検証が不十分だったため、衝突時にパワードアロックが作動することがある。そのため、衝突時に全てのドアが施錠され、乗員の救出に時間を要するおそれがあるというもの。

　改善対策として全車両、運転者席のドアロックを対策品と交換するとともに取扱説明書に記載のあるキーの操作方法を修正する。

　なお、対策品の供給に時間を要することから、希望するユーザーにはドアロック操作にキーが使用できずリモコン操作のみに制限されるものの、衝突時に施錠されない暫定措置を行ない、部品の準備が整い次第、改めて対策品に交換することもアナウンスされている。