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ダイハツ、認証不正問題で「グランマックス」「タウンエース」「ボンゴ」の型式指定取消し 「キャスト」「ピクシスジョイ」に基準不適合の可能性

2024年1月16日 発表

 ダイハツ工業は1月16日、認証不正問題において国土交通省による立入検査を受け、国内で販売するダイハツ「グランマックス」、トヨタ自動車「タウンエース」、マツダ「ボンゴ」(いずれもトラックタイプのみ)の3車種において、特に悪質な不正であると判断され、型式指定の取消し手続きが開始されるとともに、新たな不正行為が確認されたと発表した。

 また、法令違反につながる不正行為を行なった同社の体制については、二度とこうした不正行為を起こさない体制への抜本的な改革を促す是正命令を受領。さらに、基準不適合の可能性があるダイハツ「キャスト」、トヨタ「ピクシスジョイ」の2車種について、リコールが必要な場合は速やかに届け出を行なうよう指導されたとしている。

 なお、追加で判明した不正行為についてはダイハツとして技術検証を行ない、安全性能・環境性能が法規基準を満たしていることを確認しているとしているが、国土交通省の指示に基づき、認証当局立ち会いでの試験など必要な対応を行なっていくとした。

 今後、再発防止策をとりまとめ、国土交通省へ1か月以内に提出し、その後の実施状況についても四半期ごとに報告していくとのこと。

 認証不正問題については2023年12月20日に第三者委員会の調査報告書を受領するとともに国土交通省へ報告を行ない、報告書内容の事実確認のため、21日から国土交通省による立入検査を受けていた。

 ダイハツは「日本の道路事情に即した『軽自動車』という社会インフラに関わる立場でありながら、認証を軽視していると指摘されざるをえない不正行為により関連法令違反を行なってきたことは、自動車メーカーとしての根幹を揺るがす事態であると、大変重く受け止めております。お客さまをはじめとするすべてのステークホルダーの信頼を裏切り、多大なご迷惑をおかけしておりますことを改めて深くおわびいたします」とコメント。

 今回の是正命令での指摘を真摯に受け止め、認証業務の見直しにとどまらず、法令遵守を大前提に、経営、職場風土や文化、適切なモノづくり&コトづくりという3つの観点から改革に取り組み、トヨタの全面的な支援を受けながら、再生に取り組んでいくとした。