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ホンダ、唐沢寿明さんが新型「アコード」に初採用のGoogleアシスタントを体験&開発責任者の横山尚希氏とトークショー

2024年3月7日 開催

新型「アコード」発売記念イベントに出席した俳優の唐沢寿明さん(左)と新型アコード開発責任者の横山尚希氏(右)

 本田技研工業は3月7日、新型セダン「アコード」の発売を記念するトークショー&体験会を東京都千代田区の東京ミッドタウン日比谷 1階アトリウムで開催した。

 会場には2023年12月から先行予約の受け付けを始め、3月8日に発売される新型アコードが1日をつうじて展示されたほか、午後からは新型アコードの開発責任者を務めた本田技研工業の横山尚希氏、俳優の唐沢寿明さんによるトークショーが実施された。

新型アコードはドライバーが気付かぬうちにさりげなく運転をサポート

本田技研工業株式会社 四輪事業本部 四輪開発センター 開発責任者 横山尚希氏

 モータージャーナリストの藤島知子氏が司会を務めたトークショーでは、まず横山氏が登壇。1976年に登場した初代アコードは、乗る人にゆとりを与え、社会と調和することを目指したクルマとして開発され、それ以降も新しい価値観、時代ごとの最新技術が与えられることでグローバルモデルとして進化を重ね、今回で11代目になることを紹介した。

 長い歴史を持つアコードのニューモデル開発を担当した心境を藤島氏から問われ、アコードはホンダにとって基幹機種の1つであり、さまざまな新技術を搭載するために多数の苦難や課題を開発チームで一丸となって乗り越えたとふり返り、開発担当者にとってこのような発表の場は、父親として社会に子供を送り出すような気分だと説明。

 新技術としては「Google アシスタント」などに対応して、日ごろ使っているスマートフォンのような使い勝手を車内でもシームレスに実現したほか、1つのダイヤルでさまざまな機能を一括操作できる「エクスペリエンスセレクション ダイヤル」も装備。利便性やユーザーによるカスタマイズ性も意識して楽しめる車内環境を構築しているという。

 11代目アコードのグランドコンセプトは「Driven by My ACCORD 相棒アコードとより高みへ」であり、ユーザーの相棒になるアコードを「幅の広い平均台」と表現。普通の平均台は横幅が10cmほどしかなく、ここで演技ができるのは熟練を積んだひとにぎりに限られるが、新型アコードではドライバーが気付かぬうちにさりげなく運転をサポートする機能を備えていて、幅の広い平均台の上でより多くの人が自由に演技できるようなイメージになっていると語った。

司会を務めたモータージャーナリストの藤島知子氏

 藤島氏は事前試乗会で運転した印象について触れ、進化した「e:HEV」システムが環境に優しいことに加えて力強い発進加速を実現しており、ドライバーの意思を察したように心地よく運転できることができたと紹介。HEV(ハイブリッドカー)として環境性能を高めていながら、走る楽しさもあきらめていないクルマとして仕上げられており、「ホンダが造るハイブリッドカーからは熱い想いが伝わってくる」とコメント。

 パワートレーンについて横山氏は、従来モデルに寄せられた「発進加速に少しもたつきがある」というユーザーの声をフィードバックして、モーターのトルクを高めつつ、制御の改善によって発進加速を強化。また、エンジン回転が高止まりして加速Gとエンジンサウンドがリンクしない「ラバーバンドフィール」を打ち消すため、変速感を表現して加速Gとエンジンサウンドをシンクロさせて気持ちよく爽快な加速感を実現。乗る人の気持ちに沿ったクルマとして仕上げているところを実際に体験してほしいとアピールした。

 このほか、国内販売のホンダ車として初搭載した最新の全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360」では、新たに追加した3つの機能について横山氏は強調。高速道路の走行中にウインカーを操作すると、安全な場合には車両がステアリング操作をアシストして自動的に追い抜きができる機能、追い抜きで車線変更しようとした場合に後方から接近する車両がいた場合に走行中の車線にとどまるようステアリングアシストする機能、見通しのわるい交差点に進入するシーンで接近してくる車両があると警告してくれる機能を用意して、リラックスして運転したり、安全性を高めるため技術を積み重ねていると紹介した。

横山氏と藤島氏の2人が新型アコードの改良ポイントなどについて説明した

新型アコードは「シンプルイズベスト」と唐沢寿明さん

俳優の唐沢寿明さん

 トークショーの後半から参加した唐沢さんは、第一声で「芸能界のミスターアコード、唐沢寿明です」と自己紹介。新型アコードを見た第一印象について「初めて実車を見ますが、ずいぶんシンプルですね。ゴチャゴチャしていなくてシンプルイズベストです」と語り、これについて横山氏は「加飾に頼らないデザインを目指して、形状でしっかりとデザイン性を表現しています」と解説。唐沢氏はさらに「大人っぽい印象ですね。きれいで、やっぱりシンプルなのが一番いいな」と感想を口にした。

 ホンダ車とのエピソードについて質問された唐沢氏はNSXを所有してきたことを挙げ、最初は新古車のAT仕様、続いて3.0リッターエンジンのMT車、最後に「NSX R」と乗り継いでいったが、「ウチの奥さん(女優の山口智子さん)を乗せてアチコチに行ったんですが、跳ねたりしてちょっと腰が痛くなってしまって、当時はそれ1台だけだったので、これはいったん止めようということになったのですが、やっぱりどうしても乗りたくなったので、今度は中古車で手に入れて、今でも乗りまわしています」とコメント。NSXは速くて乗り心地もよいことが印象的なクルマだとした。

ステージ上に置かれた新型アコードでGoogle アシスタントなどの機能を唐沢さんが体験

 また、ステージ上に置かれた新型アコードを使い、新採用したGoogle アシスタントなどのインフォテイメント機能を唐沢さんが実際に使ってみる体験コーナーも実施。助手席に座った横山氏が各種機能を紹介しつつ、「OK Google」のコマンドワードでエアコンの温度設定やカーナビの目的地設定、ガソリン残量で走行可能な距離の確認、シートヒーターのON/OFFなどを唐沢さんが体験していたが、運転中に視線を前に向けたまま言葉でさまざまな機能を操作できたり、デジタルグラフィックメーターにナビ画面を表示できることが安全運転でとても重要だとしきりに感心。便利に使っているというワイヤレス充電を装備していることなどについても興味深そうに説明に耳を傾けていた。

前方を見たままエアコンを操作したり、メーターにカーナビのルート案内を表示できる機能が安全でいいと唐沢さん

 新型アコードで出かけていきたい場所としては、教えてもらった便利な機能をいろいろなシーンで実際に使ってみたいので、どこまでもロングドライブしたいと唐沢さんは語り、例えばよく足を運ぶ鈴鹿サーキットなどにも自分でドライブしてみたいとコメント。また、これからは軽自動車からアコードのようなクルマまで安全装備を充実させることが第一になると述べ、自分が乗っているクルマが止まれても相手側からぶつかられるケースがあるとしても、やはり運転していて安心できると口にした。

外観の第一印象を語ったあと、周囲を歩きまわって新型アコードのデザインをしっかりと確認する唐沢さん
唐沢さんと新型アコードの2ショット

 欲しいクルマというテーマについて横山氏は、「2人いる自身の子供たちが数年後には大学生活などで実家を離れていくと考えており、そうなったときに自分のクルマにしたいのは、ミニバンでもスポーツカーでもなく、奥さんが旅行好きということもあって2人で日本全国にロングドライブしたいという希望があるので、長時間の運転でも疲れることなく、かつ運転を楽しむことができるという希望を叶えてくれるクルマがまさにアコードだ」と説明。アコードを相棒にして人生を謳歌できるといったことを夢見ながら開発を続けてきたと明かした。

 トークショーの最後に横山氏は、「皆さんもご存じのように、現在はミディアムセダンの市場は縮小していっています。そんな状況でセダンを出すという意義は、3ボックスのボディだからこそ実現できるパフォーマンスの高さであったり、乗り心地や静粛性の高さも非常に高めることができるパッケージであります。そういった能力を持ち、スリークなシルエットもセダンだからこそ醸し出すことができる特徴になります。そういった魅力がお客さまに届くといいなと思っています」。

「また、このクルマの開発コンセプトでは、クルマを単なる移動の道具としてだけではなく、移動を活力に変えてくれるようなクルマとして仕上がっていますので、皆さまぜひもう一度セダンの価値を再認識いただきながら、多くの人にご試乗いただきたく思っています」と締めくくった。

「スリークなシルエットもセダンだからこそ醸し出すことができる特徴」と横山氏

白と赤の新型アコードを車両展示

会場となった東京ミッドタウン日比谷 1階アトリウムには色違いで2台の新型アコードを車両展示

 発売記念イベントの終了後には車両見学が可能になり、足を運んだ人たちがシートに座ったり車内装備の体験などもできた。

「プラチナホワイト・パール」の新型アコード
「イグナイトレッド・メタリック」の新型アコード
発売記念イベントの終了後には車両見学が可能になった