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フォルクスワーゲン、2024年は「ゴルフ」「T-Cross」「ティグアン」「パサート」と新型車ラッシュを予定 「ID.Buzz」のプレセールス活動も実施
2024年3月19日 18:02
- 2024年2月21日 実施
SUVが堅調だった2023年に引き続き“Love Brand戦略”を遂行
フォルクスワーゲン ジャパンは2月21日、2023年の振り返りと2024年の活動について説明するプレスカンファレンスを開催した。
2023年の振り返りについては、フォルクスワーゲン ジャパン ブランドディレクターのアンドレア・カルカーニ氏が紹介。2023年は前年比6.7%の伸長となる約500万台をデリバリーし、この約500万台のうち約40万台がEV(電気自動車)で、前年比20%以上の伸びを記録、非常に力強いパフォーマンスをブランドとして示すことができたとした。
日本市場では約3万1000台を販売。特にSUVが堅調で、「T-Roc」が2023年の輸入SUVカテゴリーでNO.1、「T-Cross」がNO.2となり、EVの「ID.4」が2023年下半期の電動SUVとしてNO.3となったことで、SUVファミリーが成功を収めたとした。
また、フォルクスワーゲンとして日本にまず導入したEVがID.4だった理由については「ボディタイプがSUVだったから」と述べ、「数字からも分かるとおり、今、日本のお客さまだけでなく、世界中のお客さまがSUVをお選びになっています。実際にID.4のパフォーマンスは私どもとしても非常に満足しています」とID.4が期待通りの実績を上げているとした。
さらにカルカーニ氏は、2023年に行なったID.4の全国キャラバンや、戦略の重要な柱となるディーラーにおいて、ショールームのリノベーションを進めていること、デジタル化を進めて契約をリモートで完結できるようになったこと、電動化への投資を行ない急速充電ネットワークの整備を進めていることなどを紹介した。
2024年の活動については、自身も大ファンだというフォルクスワーゲンのアイコンとも言えるモデルの「ゴルフ」が誕生から50周年を迎えることから、ゴルフの50周年記念イベントなどを企画していることを明かした。
新型モデルに関してカルカーニ氏は「内燃エンジンと電気自動車の2本柱を、“Love Brand戦略”のもとで導入してまいります」と話し、フォルクスワーゲンのSUVファミリーでエントリーモデルという位置付けのT-Crossを、デザイン・インテリアを刷新して導入するほか、SUVらしさを強化するとともにインフォテイメントを大幅改良した「ティグアン」や、ダイナミックでスポーティかつ快適な乗り心地を実現するという9代目「パサート」といったモデルに加え、2024年の終わりには8.5世代目のゴルフの日本デビューも予定。EVの「ID.Buzz」のプレセールス活動も2024年中に開始すると紹介した。
続けて登場したフォルクスワーゲン ジャパン 広報&マーケティングディレクター トマ・ビルコ氏は、フォルクスワーゲンが進めている“Love Brand戦略”について説明。顧客との接点となるWebサイトの刷新や、ブランドへの興味を広げるためにナイキやGREENROOMとのコラボレーション、全国17か所でのID.4キャラバン開催など、さまざまな活動を行なってきたことを紹介した。
これらの活動に対するマーケットのリアクションは「非常にポジティブだった」と言い、引き続き今のブランドのポジティブなダイレクションやイメージを広げた活動を行なうとした。
ビルコ氏は「実は“Love Brand”であることは、もともとフォルクスワーゲン ジャパンのDNAに長い間組み込まれておりました。フォルクスワーゲンブランドと、日本のお客さまは、長いラブストーリーを紡いでいます。これは日本のフォルクスワーゲンブランドの歴史と伝統を踏まえた、とてもパワフルで、とても誠実なスタンスです」と話し、日本のマーケットに合った戦略であるとした。