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フォルクスワーゲン、四輪駆動の新型バッテリEV「ID.Buzz GTX」世界初公開
2024年3月22日 15:00
- 2024年3月21日(現地時間) 公開
フォルクスワーゲンは3月21日(現地時間)、パワフルなパフォーマンスドライブシステムを搭載した新型バッテリEV(電気自動車)「ID. Buzz GTX」を世界初公開した。
新型ID. Buzz GTXは、あらゆる走行状況で最適なけん引力とトラクションを発揮する4輪駆動システム「4MOTION」を標準装備するほか、標準とロングの2種類のホイールベース、2種類のバッテリ、5人乗り、6人乗り、7人乗りを設定するという。ID.Buzz GTXは今夏に先行販売が開始され、フォルクスワーゲンは今年「ID.3」「ID.4」「ID.5」「ID.7」に、このスポーティな「GTX」モデルのラインアップを拡充するとアナウンスしている。
個性的なエクステリアは、ハニカムデザインのブラックエアインテークグリルを備えたGTXスタイルのバンパーと、新しいサイドエアガイドエレメントによって、ダイナミックで個性的な外観を実現。新しいデイタイムランニングライトは、左右のバンパーに組み込まれるほか、新型エアインテークグリル、エアガイドエレメント、GTXレタリング、エクステリアミラーハウジングなど、ボディエレメントはすべてハイグロスブラック仕上げを採用。また、20インチアルミホイール「ソルナ」を標準装備するほか、新たに2種類の21インチアロイホイールを設定。「IQ.LIGHT」と呼ばれるLEDマトリクス・ヘッドライトも標準装備となる。
ボディカラーは、ID.Buzz GTX専用のソリッド新色「チェリーレッド」のほか、オプションで「モノシルバーメタリック」との2トーン塗装仕上げも選べる。
インテリアは、ブラックのヘッドライナーやGTX専用デザインのシートなどがおごられ、GTXのスポーティなキャラクターを際立たせるダークな色調を採用。シートカバーにはArtVelours Ecoのブラックマイクロフリースを使用し、新たなダイヤモンドパターンとレッドのコントラストシーム、赤色のパイピングが施されるほか、ステアリングにもレッドのクロスステッチが施され、センタートリムにもレッドがあしらわれる。
標準ホイールベース車は、2列目に40:60分割の3人がけベンチシートを備えた5人乗りと、2列目と3列目に各2席の独立シートを備えた6人乗りを設定。ロングホイールベース車は、3列ベンチシートの5人乗りと6人乗りに加え、2列目に3人がけベンチシート、3列目に2シーター独立シートの7人乗りも設定する。2列目のシートは標準ホイールベース車は前後に150mm、ロングホイールベース車は200mmスライドできる。
標準ホイールベース車のラゲッジルーム容積は、5人乗りで1121L~2123L、ロングホイールベース車はさらに広く1340Lから、すべての席を倒せば2469Lまで増える。また、7人乗車時でも3列目シート後方306Lの積載スペースを確保しているという。さらに、マルチフレックスボードを使えば、リアシートを倒すとフラットな荷台が作れるとした。
標準装備の4輪駆動システム「4MOTION」は、前後に電気モーターを搭載し、最高速は電子制御により160km/hに制限される。また、電気モーターはバッテリからエネルギーが供給され、最大185kWまたは200kW(最大充電容量)のDC急速充電ステーションで26分間で10%から80%まで充電が可能という。標準ホイールベース車は1800kg(ブレーキ付き、勾配8%)までけん引可能で、ロングホイールベース車の最大けん引力は1600kgとなっている。
ハードウェアとソフトウェアも大幅なアップデートが施され、新たに「ヘッドアップディスプレイ」(オプション)や、新しいメニューナビゲーションとグラフィック、高速プロセッサーパワーを備えた次世代インフォテインメントシステムを標準装備。タッチスクリーンは、従来の12.0インチから12.9インチに拡大したほか、音声アシスタントも進化し、ChatGPT統合(AI/人工知能)も備える。
そのほかにも、ロングホイールベース車には、フォルクスワーゲン史上最大のスマートガラス製パノラミックサンルーフをオプションで設定。多層構造のスマートガラスには液晶フィルムが内蔵され、電子制御で透明や不透明を切り替え可能という。