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ハーレー、BMW、トライアンフなど輸入車のニューモデルも登場する東京モーターサイクルショー

2024年3月22日〜24日 開催

CVO ロードグライドST

 東京ビッグサイトで3月22日~24日に開催されている「第51回 東京モーターサイクルショー」には海外メーカーも多数出展しており、個性的なモデルはもちろんのこと、日本市場を意識した中排気量モデルや低価格モデルなどもアピールしている。ここでは海外メーカーモデル3社のブースをまとめて紹介しよう。

ハーレーダビッドソンはよりハイパワーなサーキット由来モデルを発表

CVO ロードグライドST

 ハーレーダビッドソン ジャパンは、2024年の新型モデルが目白押し。なかでも要チェックなのが、25周年を迎えるCVOシリーズの特別なモデル「CVO ロードグライドST」だ。

フロントフェンダーは鍛造カーボン、ブレーキはブレンボキャリパーで、DLC加工されたショーワ製倒立フォークを装備

 CVO ロードグライドSTは、特別にチューニングされたMilwaukee-Eight 121 HO(High Output)エンジンを搭載。通常よりも最大回転数を400rpm拡大し、出力を10PS、トルクを10Nmそれぞれアップ。車両各部に鍛造カーボンを用いるなどして通常モデルより11kg削減しているという。

特別なチューニングで出力、トルクをアップしたエンジン

 サーキットで本領を発揮するというライディングモード「トラック」「トラックプラス」については、ツーリング向け装備のままのアメリカンクルーザーバイクでレースする「King Of The Baggers」シリーズに参戦しているハーレーダビッドソンファクトリーレーシングチームの選手が監修した。「コーナーから脱出にかけてのコントロールをより繊細、かつスムーズにコントロール」できるという。

メーターパネルはフルデジタルに
サーキットで走るハーレーのDNAを受け継ぐ「CVO ロードグライドST」をアピールする、ハーレーダビッドソン ジャパン株式会社 Marketing&PR Directorの久保氏
STではないスタンダード版のCVO ROAD GLIDEも

 大排気量、重量車というイメージのあるハーレーダビッドソンだが、近年は小柄な人でも扱いやすい小・中排気量車もラインアップしてきている。「X350」や「X500」といった、価格的にもエントリー向けなモデルが展示されているので、ぜひポジション確認などしてみてほしい。

HARLEY-DAVIDSON X 350
HARLEY-DAVIDSON X 500
2024 ICONS COLLECTIONとして、限定数の「HYDRA-GLIDE REVIVAL」も登場
2024 ENTHUSIAST COLLECTIONからは、特徴的な「タバコフェード」カラーの「LOW RIDER ST」
ハーレーダビッドソン ジャパンのブース

BMW、Mの系譜に新たに加わる「M 1000 XR」

M 1000 XR

 BMW Motorradは、長距離ツーリング向けのハイパフォーマンスモデル「M 1000 XR」をアンベールした。アドベンチャーモデル風の雰囲気でありながら201PSものパワーを誇り、効果的なダウンフォースが得られるとする「Mウィングレット」も備える。四輪を含め、同社のスポーツ・レーシング車に冠される「M」の称号をもつモデルがもう1つ加わることになる。

M 1000 XR

 東京で開催されるモーターサイクルショーでのみ展示されるモデルとしては、他にフラッグシップレーシングマシン「M 1000 RR」、大型クルーザーモデルの「R 18 B」などがある。「eパルクーラー」という新たなカテゴリーの、短距離移動を主眼にした都市型電動モビリティ「CE 02」も見どころだ。

M 1000 RR
R 18 B
都市型電動モビリティ「CE 02」
R 1300 GS
R12
R12 nineT
BMW Motorradのプレスカンファレンス。ビルダー4社によるR12のカスタムプロジェクトが始動、2024年夏には完成車がお目見えするという
2023年、市場が冷え込んだなかでも国内登録台数が前年比+8.4%と伸び、「存在感を残せた」と語ったBMW株式会社 BMW Motorrad ジェネラル・マネージャーの佐伯要氏
BMW Motorradのブース

「DAYTONA 660」と日本向け400ccをアピールするトライアンフ

DAYTONA 660 カーニバルレッド/サファイアブラック

 トライアンフは新型となる「DAYTONA 660」をお披露目した。これまでDAYTONA 675として水冷3気筒675ccエンジンのユニークなモデルとして展開してきたが、新しい2024年型は排気量を660ccへわずかに縮小させつつ、ライディングモードやトラクションコントロールなど電子制御の充実、LEDライトの全面採用など各部をブラッシュアップ。それでいて109万8000円と、他社国産600ccスポーツモデルと比較してもリーズナブルな価格設定とした。

DAYTONA 660 サテングラナイト/サテンジェットブラック
トライアンフモーターサイクルズジャパンのプレスカンファレンス。「新型DAYTONA 660により、デイトナストーリーのエキサイティングな新たな章が始まります」と力を込めたトライアンフモーターサイクルズジャパン株式会社 代表取締役社長の大貫陽介氏(左)
3つのカラーリングをラインアップ
ウインカーも含めライトはすべてLED化
純正アクセサリーも豊富に用意するという

 また、トライアンフでは日本の免許制度に沿った400ccクラスのモデルも積極展開している。スタンダードなネイキッド風の「SPEED 400」と、オフロードも意識させるモダンなスタイリングの「SCRAMBLER 400X」の各モデルが展示されており、誰でもまたがってポジションなどを確かめることが可能だ。

SPEED 400
SCRAMBLER 400X
トライアンフのブース