エアレースパイロット室屋義秀選手が参戦する「エアレースX」2024年シリーズ開催決定

　エアレースパイロットの室屋義秀選手が「LEXUS PATHFINDER AIR RACING」として参戦する「AIR RACE X」2024年シリーズの開催が決定した。AIR RACE X公式Webサイトで3月25日、2024年シリーズのスケジュールが公開され、世界中から8名のパイロットが参戦し、5月と9月にオンライン配信で観戦できる「リモートラウンド」、10月にオンライン配信に加え、XRでも観戦できる「デジタルラウンド」の計3レースが行なわれる予定であることが明らかにされた。

　世界最高の飛行技術を競うAIR RACE Xは、世界最高の飛行技術を持つパイロットが、操縦の正確さとタイムをリモート形式で競い合う空のモータースポーツ。レースでは、最高速400km/h、最大重力加速度は12Gになるというレース専用小型機を使用、世界各地に設定された同一のレーストラックを実際に飛行し、機体に搭載されたセンサーによって計測された、誤差3cmという精緻なフライトデータを集約してタイムを競う。

2023年10月に初開催された「AIR RACE X 渋谷デジタルラウンド」

　2023年10月に初開催された「AIR RACE X 渋谷デジタルラウンド」では、日本人パイロットの室屋義秀選手が優勝。2024年シーズンでは、各レースの勝者を決めるだけでなく、シーズンを通じて最も多くのポイントを獲得したパイロットがシリーズチャンピオンに輝く、歴史的なシーズンとなる。

「AIR RACE X 渋谷デジタルラウンド」では、日本人パイロットの室屋義秀選手が優勝

参戦パイロットの8名

マルティン・ソンカ選手（チェコ）
ミカ・ブラジョー選手（フランス）
ペトル・コプシュタイン選手（チェコ）
ファン・ベラルデ選手（スペイン）
室屋義秀選手（日本）
パトリック・デビッドソン選手（南アフリカ）
エマ・マクドナルド選手（オーストラリア）
マット・ホール選手（オーストラリア）

参戦パイロットの8名

　2023年「AIR RACE X 渋谷デジタルラウンド」の勝者、室屋義秀選手は「今年はシリーズ戦となり、いよいよチームの総合力が試されますので、シリーズチャンピオンを獲得するための準備が順調に進んでいます。機体の空力改善やパイロット支援システムなどの研究開発の成果がどうタイムアップにつながるかが楽しみです。ライバルチームとの痺れる戦いを楽しみにしています」とコメント。

　また、AIR RACE X 初参戦の女性パイロット エマ・マクドナルド選手は「AIR RACE X に参戦することができてとても光栄です。私はルーキーパイロットで、今回が初めての本格的なレースとなります。エアレースの歴史に名を残すパイロットたちと競えることは身が引き締まる思いです。特にメンターであり支援者でもあるマット・ホールと同じコースを飛べることが夢のようです。今大会の目標は、コースに徐々に慣れ、安全を確保しつつ上位に食い込めるタイムを残せるようになることです」とコメントしている。