空飛ぶクルマの東京都内初飛行、小池都知事も「早く乗ってみたい」

空飛ぶクルマ「HEXA」が東京都内を初飛行

　東京都は5月17日、東京ビッグサイト東棟屋外臨時駐車場の特別会場において、空飛ぶクルマを東京都内で初飛行させた。同会場では17日のフライトに続いて、5月18日、22日〜23日に飛行を予定している。

　東京都内を初飛行したのはLIFT AIRCRAFTの「HEXA」で1人乗りの機体。搭乗した人の操作により飛行した。このフライトは、東京都が4月27日〜5月26日の期間に開催している「SusHi Tech Tokyo 2024」のプログラムの一環として実施され、丸紅エアロスペースが事業展開している「次世代モビリティ・空飛ぶクルマ」について紹介するものとなる。

LIFT AIRCRAFTの「HEXA」

　空飛ぶクルマの初飛行が行なわれた東京ビッグサイト東棟屋外臨時駐車場の特別会場には、東京都知事の小池百合子氏、丸紅 執行役員 航空・船舶本部長の岡﨑徹氏が登壇。

丸紅 執行役員 航空・船舶本部長の岡﨑徹氏

　丸紅の岡﨑氏は「操縦訓練を受けることで誰でも操縦することができる機体でございます。実際に、昨年11月からアメリカ各地で一般の方を対象とした体験飛行が始まっておりまして、操縦は極めて簡単で、非常に安定感、安心感があるという報告を受けております」と機体について紹介。

　また、空飛ぶクルマへの取り組みについて「現在、官民におきまして航空法上の課題解決に努めており、空の移動が多くの人にとってより安全で身近なものになるよう、社会実装を進めてまいります。本日は、実際に飛行できる空飛ぶクルマが世の中に存在すること、また、その安全性や静粛性を皆さまに実感いただけたのではないかと思っております。空飛ぶクルマがここ東京の空を飛び交う日が来るのも、そう遠くない未来だと思っております。また、それによって東京はより魅力的な都市になることでしょう」などとの意気込みを述べた。

東京都知事の小池百合子氏

　空飛ぶクルマの初飛行を見学した小池知事は「空飛ぶクルマのまさに初フライト、私もこうやって目の前で見せていただきました。皆さま、ご覧になっていかがでございましたでしょうか？　将来、私たちの移動手段の1つとして身近に利用できる、その可能性を皆さま方もお感じになったのではないでしょうか」と述べるとともに、「早く乗ってみたいな。あれ、ボタンだけでオッケーなんですね。とても楽しみにしております」などと感想を話した。