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大阪・関西万博「空飛ぶクルマ」運航事業にANAとJoby、JAL、丸紅、SkyDriveを参加企業に選定

2023年2月21日 発表

ミャクミャク×空飛ぶクルマ

 2025年日本国際博覧会協会は2月21日、大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)における「未来社会ショーケース事業出展」のうち、「スマートモビリティ万博」の「空飛ぶクルマ」運航事業についてANAホールディングスとJoby Aviation Inc.、日本航空、丸紅、SkyDriveを参加企業に選定。また、会場内ポート運営の協賛企業をオリックスに決定した。

 「空飛ぶクルマ」運航事業は、2022年12月27日〜2023年1月20日の期間、募集(第1次)を行なった結果、ANAホールディングスとJoby Aviation Inc.、日本航空、丸紅、SkyDriveが参加企業として選ばれた。事業内容としては、万博会場内ポート及び会場外ポートをつなぐ2地点間での空飛ぶクルマの運航の実施を目指し、関係自治体や国の関係機関の協力を得て、具体的な取り組みを今後行なっていく予定としている。同事業の詳細については今後関係者と協議の上決定される。

 ANAホールディングスとJobyについては、2022年2月以降、電動エアモビリティeVTOLを活用した日本における新たな運航事業の共同検討を進めていて、Jobyが開発した電動エアモビリティ「eVTOL Joby S-4」は5席仕様の機体で、海外機として初めて日本の型式認証の申請を国土交通省航空局に実施している。

電動エアモビリティeVTOLを活用した日本における新たな運航事業の共同検討を進めているANAホールディングスとJoby
日本航空の使用予定機材「Volocopter」
丸紅が運航実施を目指す「VX4」の機体イメージ
SkyDriveが現在設計開発中の「SD-05」イメージ図

 日本航空については、ドイツVolocopter GmbHが開発する2人乗りマルチコプター型の電動垂直離着陸機「VoloCity」を使用予定機材としている。

 丸紅については、英国Vertical(Vertical Aerospace Group Ltd.)製の航続距離160㎞超という空飛ぶクルマ「VX4」での運航実施を目指す。

 SkyDriveについては、2025年大阪・関西万博に向けて、空飛ぶクルマ「SD-05」を現在設計開発中。

「空飛ぶクルマ」会場内ポート運営はオリックスが協賛企業に決定。協賛内容は、万博会場内の北西に位置するモビリティエクスペリエンスに設置予定のポートの運営 (整備・維持管理・撤去を含む)を実施するとしている。

 なお、「未来社会ショーケース事業出展」の「スマートモビリティ万博」「デジタル万博」「バーチャル万博」「アート万博」「グリーン万博」「フューチャーライフ万博」といった各事業については、引き続き多数の企業・団体と協議中であり、新たな協賛企業・団体については順次発表する予定としている。