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SkyDrive、「空飛ぶクルマ」の型式証明活動開始 国交省が日本初の申請を受理

2021年10月29日 発表

2020年8月に有人飛行試験に成功した1人乗りの試験機「SD-03」

 SkyDriveは10月29日、同社が開発する「空飛ぶクルマ」の型式証明申請が国土交通省に受理されたと発表した。型式証明の審査対象は、2025年に事業化を目指す機体で、「空飛ぶクルマ」として国交省に型式証明申請が受理されたのは日本初という。今後、同社は型式証明活動を開始する。

 SkyDriveでは、2025年に大阪ベイエリアで「空飛ぶクルマ」のサービス開始を目指している。経済産業省と国土交通省でも、2023年ごろの事業開始、2030年の本格普及に向けたロードマップを制定して、日本での「空飛ぶクルマ」の開発を後押ししている。

 型式証明とは、国交省が航空法に基づき、新たに開発された航空機について、その型式ごとに設計、構造、強度、性能などが所要の安全基準および環境基準に適合していることを証明するもの。この証明のためには強度試験や飛行試験など、各種審査が行なわれる。

 SkyDrive 代表取締役CEOの福澤知浩氏は「国土交通省さまとは、2018年に空飛ぶクルマの官民協議会が開始され、SkyDriveが初めて屋外飛行試験の許可をいただいたタイミングから、航空機を安全に試験・開発する進め方を議論させていただいてきました。今回、型式証明申請を受理していただき、ますます政府・国土交通省さまと連携を深めながら、安心安全な空飛ぶクルマの機体開発を進めてまいります。ここまでさまざまな形で弊社をサポートいただいた関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。エアモビリティ社会の実現に向け、今後も国土交通省さまをはじめ、さまざまな機関や企業さまのご支援をいただきながら『空飛ぶクルマ』の事業開始を目指してまいります」とコメントしている。