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三菱自動車、人とくるまのテクノロジー展2024 横浜で新型「トライトン」展示 人材も大募集中

2024年5月22日~24日 開催

入場無料(事前登録制)

新型「トライトン」

 三菱自動車工業は、「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA」(パシフィコ横浜:5月22日~24日)に新型「トライトン」を展示し、四輪制御技術、耐久信頼性技術を中心とした特徴的な機能をパネルとともに紹介している。

 新型トライトンについておさらいすると、2023年7月にタイで世界初公開され、日本では2月に発売されたばかりの1tピックアップトラック。「Power for Adventure」と呼ばれる商品コンセプトのもとで開発を進め、内外装デザインからシャシー、ラダーフレーム、エンジンなどを一新。日本導入モデルは2列シートのダブルキャブ仕様で、スポーツモード付6速AT&4WD車のみの設定。標準グレードの「GLS」、上級グレードの「GSR」の2モデルを用意し、価格は前者が498万800円、後者が540万1000円。

 新型トライトンで採用される新開発のラダーフレームは従来型から大幅に剛性を高める一方で、ハイテン鋼の採用比率を大幅に増加することで重量増を最小限に抑制。これにより走行性能や乗り心地の向上に大きく寄与するとともに、積載時の耐久性、衝突時のエネルギー分散性も向上するなど堅牢性を高めた。また、ボディも同様に新たに超ハイテン鋼を採用するなど、従来車に比べ軽量化を図るとともに、衝突時のエネルギー吸収とキャビンの変形抑制を両立させた衝突安全強化ボディ「RISE(Reinforced Impact Safety Evolution)」を採用した。

 エンジンは環境性能と動力性能を大幅に向上した新開発の直列4気筒DOHC 2.4リッタークリーンディーゼルターボ「4N16」型を搭載。回転数と負荷に応じて2つのタービンを協調させる2ステージターボシステムを採用しており、最高出力は150kW(204PS)/3500rpm、最大トルクは470Nm(47.9kgfm)/1500-2750rpmを実現した。

 4WDシステムは走行中にダイヤル式のセレクターで簡単に4WDモードを変更することができ、前40%、後60%に駆動力を配分し、トラクション性能とコーナリング性能を両立するトルク感応式LSDを備えた三菱自動車独自のスーパーセレクト4WD-IIを採用している。

 このスーパーセレクト4WD-II搭載車は後輪駆動の「2H」、フルタイム4WDの「4H」、センターディファレンシャル直結の「4HLc」、さらによりローギヤの「4LLc」の4種類が選択可能で、ドライブモードは7モードを用意。すべての4WDモードに設定されている「NORMAL」モードをはじめ、2Hには経済性を重視した「ECO」、4Hに「GRAVEL(未舗装路)」と「SNOW(氷雪路)」、4HLcにトラクション性能を引き出す「MUD(泥濘)」と「SAND(砂地)」、4LLcには「ROCK(岩場)」モードが設定され、あらゆる路面で最適なドライブモードを選択できるようになっているのが新型トライトンの大きな魅力の1つとなっている。

新型トライトンの概要紹介
ブース裏側でも新型トライトンをアピール

 また、ブースでは「三菱自動車らしさ」を支える電動化技術、四輪制御技術、耐久信頼性技術、快適性技術、安全技術の5つの技術開発の考え方や将来の方向性を展示パネルで紹介。各項目ごとに担当エンジニアが解説してくれる。加えて2050年カーボンニュートラル実現に向けて同社が策定した「環境計画パッケージ」に基づき、30年先を見据えた環境への取り組みの方向性を示した展示パネルも紹介している。

電動化技術
耐久信頼性技術
快適性技術
安全技術
環境への取り組み

 なお、ユニークな取り組みとしてはブースの目立つところに「人材募集中」のポスターも展示していることが挙げられる。同社は2023年から人とくるまのテクノロジー展で人材募集を行なっているが、これは同イベントが「技術者同士の交流の場」として位置付けられているためで、優秀な技術者が多く集まることから実施しているという。

 実際、2023年に人材募集をブースで展開したところ「新卒採用」「中途採用」にいたったケースが少なくないとのことで、2024年はポスターを作成し、新型トライトンと同等のブース一等地にレイアウトされている。ブースでは人事担当者が構え、詳細について教えてもらえるとのことなので、興味のある方はぜひ三菱自動車ブースに立ち寄ってみてほしい。

リクルート情報も
アネックスホールの入り口には新型トライトンのホワイトボディも展示されている