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シャープ、管理システムで駐車状況や売り上げなどを一元管理できるロック板レス式コインパーキングシステム

2024年6月18日 発表

コインパーキングシステムのイメージ

 シャープは6月18日、新開発の在車センサーや精算機、管理システムで構成するロック板レス式コインパーキングシステムの受注を開始したと発表した。

 このパーキングシステムは、さまざまなコインパーキング事業者の協力のもと事前の動作検証に取り組んでおり、協力先の1つである「三井のリパーク」を全国で展開する三井不動産リアルティでの採用が決定している。

 近年、工期や保守コストが削減できるうえ、利用者もスムーズな入出庫が可能なロック板レス式のコインパーキングが全国的に拡大しているという。

 今回受注を開始するパーキングシステムは、ロック板の代わりに車両を高精度で検知する独自開発の在車センサーを車室ごとに設置。約3年間(使用できる期間は環境や通信頻度により変動)の使用に対応したバッテリ(定期的に交換が必要)に加え、ワイヤレス通信機能を内蔵。配線工事不要で、簡単に車室に設置できる。

在車センサー

 精算機は、シャープがガソリンスタンド向けに開発したPOSシステムを応用。屋外でも見やすく操作しやすい12.1型タッチパネル付きディスプレイを搭載するとともに、多様な決済手段にも対応している。

 さらに、クラウド上の管理システムにより、複数のパーキングに設置した精算機を一元管理可能。駐車状況や売り上げなどをリアルタイムで可視化するほか、レポートとして出力もできるようになっている。加えて、遠隔からの設定や状態監視にも対応するなど、パーキング運営における業務効率化に貢献する機能を充実させている。