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出光興産、原菜乃華さんを新TVCMに起用アポロステーションでいろいろな「あ!」を見つけて

編集部：椿山和雄

2024年9月30日 15:50

2024年9月30日発表

「apollostation」の新イメージキャラクターに起用された原菜乃華さん

　出光興産は9月30日、原菜乃華さんを新イメージキャラクターに起用した「apollostation」新TVCM発表会を開催。会場では新TVCMを披露するとともに、同社上席執行役員販売管掌兼販売部長の小久保欣正氏が登壇して、apollostationの事業概況が説明された。

　同社では中期経営計画において、全国のサービスステーション「apollostation」を新たな価値を提供する生活支援拠点へと変革を進める「スマートよろずや構想」を掲げ、脱炭素社会の実現と、地域ごとの社会課題の双方解決へ向けて取り組みを進めている。

「スマートよろずや構想」では、多様なエネルギーの供給責任を果たす「エネルギー」サービス、地域の移動を支える「モビリティ」サービス、地域ごとの社会課題を解決する「コミュニティ」サービスによって、apollostationを、それぞれのまちの人と豊かな暮らしをサポートする生活支援基地にすることを目指すという。

地域の生活支援基地を目指す「apollostation」

出光興産株式会社上席執行役員販売管掌兼販売部長の小久保欣正氏

　発表会に登壇した小久保氏からは、具体的な取り組みとして、エネルギーサービスにおいては、企業向けに販売する「出光カーボンオフセットfuel」、北海道において廃食油を用いて製造した「出光バイオディーゼル5」に取り組んでいることや、モビリティサービスとしては給油をしないサービスステーション「apollo ONE」において、コーテティング・洗車専門店、車検整備専門店、クルマの販売買取専門店、レンタカー専門店の展開を進めていることが紹介された。

「apollostation」を取り巻く事業環境

「apollostation」をそれぞれのまちの人と豊かな暮らしをサポートする生活支援基地にすることを目指す「スマートよろずや構想」

「スマートよろずや」の施策ラインアップ

　同社が展開する全国6000のサービスステーションについて、小久保氏は「われわれは今、1200の特約販売店さま、そこが経営する6000のサービスステーション、そして3000万のお客さまにご利用いただいております。そして、この日本列島くまなく網羅してる6000のネットワークがありまして、各地域のエネルギーの安定供給、そして有事の際には、震災とか大雨とか洪水とか、そんな時の最後のライフラインとして機能をさせていただいております」と紹介。

　サービスステーションを取り巻く状況について、小久保氏は「昨今のカーボンニュートラルの潮流には逆らえません。ほんの数年前は、化石燃料を販売すること自体が悪だったり、クルマは全部EVに取って変わるんじゃないかというようなちょっと過度な風潮がございました。その過度な風潮が全国に行き渡りまして、結果、資源開発にお金が回らなくなりました。追い打ちをかけるように地域紛争、ロシア、ウクライナ、イスラエル、ハマスとの紛争が起こり、結果、資源価格の高騰を招きました」と説明。

　続けて「ようやく世間は気がつきました。やっぱり今あるエネルギーって大事だな。しかしながら一方で、カーボンニュートラル、地球のためにもこれは進めなきゃいけない。では、この時間軸をどうしていくのか。よくイノベーションは非連続と言いますが、ことエネルギーに関しては連続性が必要です。そして、この具体的なエネルギートランジションをどうしていくかいうことを、今、国や企業や社会が模索している状況でございます」と話した。

　そして同社が掲げる「スマートよろずや構想」に対して、小久保氏は「2050年のカーボンニュートラル、これは地球のために目指さなければいけない。そうしますと、われわれが販売してる化石燃料、これは徐々に需要が落ちてまいります。そうしますとわれわれの6000のネットワークは徐々に欠落していくのか、いやいや待てと、最後のライフラインとしてわれわれはお客さまを支えなければいけない。であるならば、生活のインフラとしてわれわれも進化させよう、今の商売を1歩も2歩も押し広げて、生活のインフラ支援としての拠点になる、それを考えました」との思いを話した。