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出光興産、給油をしないサービスステーション「アポロワン」1号店を東京都に10月7日オープン 洗車とコーティングに特化

アポロワンの店舗イメージ。給油機能を持つサービスステーションと異なるデザインとすることで、間違いのないようにしたとのこと

スマートよろずや構想に対応するアポロワン

 出光興産は9月29日、モビリティサービスに特化した専門店「apolloONE(アポロワン)」1号店を東京都江東区で10月7日にオープンすると発表した。このアポロワンでは、同社が掲げるスマートよろずや構想に合わせ、給油サービスにとどまらない新たな価値を提供するとしている。

 同社はこの発表に合わせて、apollostation事業戦略・新規事業発表会を開催。出光興産 上席執行役員 販売部長 小久保欣正氏、同 販売部 YOROZU推進課長 松冨陽一氏がアポロワンの展開戦略について説明を行なった。

出光興産株式会社 上席執行役員 販売部長 小久保欣正氏

 黒色と茶色の木目調の模様を基調としたデザインとなるアポロワン1号店「apolloONE 江東東陽町 KeePerPROSHOP」では、給油を行なわず、洗車とカーコーティングサービスを専門的に提供していく。

 小久保部長は、「いろんなa!を、このまちに。」という新しいスローガンを紹介。「a」はアポロステーションの「あ」となり、「いろいろな、あ!」を提供していくという。

 このようなアポロステーションの変化は、背景として脱炭素などカーボンニュートラルがあるほか、地域課題の解決をしていきたい、地域のインフラに進化していきたい、という思いがあるという。

「いろんなa!を、このまちに。」
アポロワンのロゴ

 それを現わすのが、「スマートよろずや」という言葉で、それぞれの街に適した「生活支援基地」にしていきたいと語る。

 人と「多様なエネルギー」をつなぐエネルギーのよろずや、人と「豊かなくらし」をつなぐ、コミュニティよろずや、人と「これからの移動」をつなぐモビリティのよろずや、を掛け算で提供することで、さまざまな地域に適したサービスを提供していくという。

 地域に適したという意味は、地域に合わせて進化していく意味を持ち、地域によってディーゼル+バイオ燃料+水素ステーションとして機能したり、MaaSのステーションとして機能したり、EVメンテナンス・充電ステーションになっていくなどの変化を含んでいる。

 給油しないサービスステーションであるアポロワンはその1つの形となり、洗車やカーコーティングやレンタカーなどのサービスに特化。先述のとおり東京都江東区の1号店では、洗車やカーコーティングに特化し、10月7日にオープンする。これは出光側から申し入れた話になり、休止店を活用する形で小久保部長、松冨課長が直接交渉したとのこと。出光ではこのアポロワンを、2030年までに約250店舗展開していくという。

アポロワン1号店「apolloONE 江東東陽町 KeePerPROSHOP」のイメージ
給油を行なうアポロステーションのイメージ。全国で6100店舗展開している