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トヨタ、空のモビリティの実用化に向けeVTOLを開発するJobyに5億ドル追加出資 計8.94億ドルの出資に
2024年10月2日 22:26
トヨタ、eVTOLのJobyに累計8.94億ドル投資
トヨタ自動車は10月2日、eVTOL(電動垂直離着陸機)を開発するJoby Aviationに5億ドルを追加出資することで合意しと発表した。トヨタは2020年1月に3.94億ドルの出資を発表しており、Jobyへの累計投資額は8.94億ドルとなる。
トヨタは、先日のトヨタバッテリー出発式で豊田章男会長が、「飛行機に載せて、太平洋をひとっとび」できる佐吉電池(豊田佐吉氏が開発を推奨し、当時のお金で100万円、現在のお金では100億円以上の懸賞金をかけたものの、来年で100年を迎える今でも実現できていない夢の蓄電池)にあいさつでふれたように、空への思いをルーツとして持っている。
今回の発表にも、「より身近な空のモビリティの実現を夢見たトヨタ自動車創業者の豊田喜一郎の想いは、現会長の豊田章男にまで連綿と受け継がれております。トヨタはJobyとともに創業以来の夢である空のモビリティ事業に挑戦しております」と言及している。
出資の調印を行なったトヨタ執行役員 小川哲男氏は、「今回の追加出資により、引き続き、Jobyとともに、eVTOLの研究開発段階から実用化に向けて取り組んでまいります。空のモビリティは、様々な交通課題の解決に寄与する可能性を秘めており、トヨタはJobyとともに、その実現に向け、一層取り組んでいく所存です」とコメント。
Jobyの創業者兼CEOであるジョーベン・ビバート氏は、「今回の出資は、両社間の7年近くにわたる協力関係を基盤とするものです。トヨタのモノづくりで培ったノウハウや支援は、当社の取り組みの前進に大きく貢献してきました。より身近な空のモビリティの実現という共通の目標に向け、今後も連携してまいります」とコメントしている。
現在Jobyは、カリフォルニア州マリーナの生産ラインで3機目の試作機を完成させており、生産用地の拡張にも着手している。2024年8月には、航空機の型式認証プロセス5段階のうち4段階目まで進んでいるという。