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BMW、オープンモデルの新型「MINI クーパー コンバーチブル」 2種類の2.0リッター直4ガソリンターボエンジン搭載

2024年10月10日 発売

464万円~514万円

新型「MINI クーパー コンバーチブル」

 ビー・エム・ダブリューは10月10日、MINIブランドのプレミアム・スモール・コンパクト・セグメントにおけるオープンモデル「MINI クーパー コンバーチブル」を全面改良した新型モデルを発売した。納車は2025年第一四半期以降を予定している。

 ラインアップは「MINI クーパー コンバーチブル C」「MINI クーパー コンバーチブル S」の2モデルを設定。価格はMINI クーパー コンバーチブル Cが464万円、MINI クーパー コンバーチブル Sが514万円。

 日本におけるすべてのMINIモデルは2024年に新世代モデルへと生まれ変わっており、第1弾として高効率ガソリンエンジン搭載モデル、クリーンディーゼルエンジン搭載モデルとEV(電気自動車)をラインアップする「MINI カントリーマン」、第2弾として高効率ガソリンエンジン搭載モデルとEVをラインアップする「MINI クーパー 3 ドア」、第3弾としてEVのみをラインアップする「MINI エースマン」が誕生している。6月にはMINI クーパーに5ドアモデルの「MINI クーパー 5 ドア」が追加され、今回、オープンモデルのMINI クーパー コンバーチブルが追加となった。

新型MINI クーパー コンバーチブル

 MINI クーパー コンバーチブルは、MINIの伝統的な基幹モデルであるハッチバックのMINI クーパー 3 ドアをベースにしたオープンモデル。2004年に初代が誕生し、2009年に第2世代、2016年に第3世代へと進化した。今回の新型モデルはBMW製として第4世代となるモデルで、電動ソフトトップを開ければ日の光や風を感じられる心地よいオープンエア・ドライビングを楽しめ、電動ソフトトップを閉じても見劣りしないエクステリアデザインとともに、MINIらしいスポーティな走りを堪能できるという。

 新型MINI クーパー コンバーチブルは、「“LESS IS MORE”より少なく、より豊かに」のデザインアプローチを体現し、削減を何度も繰り返したなめらかなライン、クリーンなサーフェス、バランスの取れたプロポーションを実現。アイコニックな最新型ソフトトップは走行中でもスイッチ1つで開閉可能で、全開までの時間は約20秒。ルーフを40cmだけ開くサンルーフモードも搭載されている。

電動ソフトトップは走行中であっても約30km/hまで開閉可能。全開までの時間は約20秒

 ボディサイズは3880×1745×1435mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2495mm(数値はすべて欧州仕様車)。ほかの新世代モデル同様に、刷新された内外装には持続可能性を考慮した素材が選択されており、クロームパーツやレザーを排除し、リサイクル・ポリエステルやリサイクル・アルミニウムを採用するなど、将来を見据えた新世代モデルとなっている。

 パワートレーンはMINI クーパー コンバーチブル Cは、BMWグループが誇るEfficientDynamicsエンジンの新世代モジュール式高効率エンジンで、最高出力120kW/5000rpm、最大トルク250Nm/1520-4400rpmを発生する直列4気筒2.0リッターMINIツインパワーターボガソリンエンジンを搭載。トランスミッションにはダイナミックな走りを実現する7速DCTを組み合わせている。MINI クーパー コンバーチブル Sは最高出力150kW/5000rpm、最大トルク300Nm/1450-4500rpmを発生する直列4気筒2.0リッターMINIツインパワーターボガソリンエンジンを搭載。トランスミッションには7速DCTを組み合わせている(数値はすべて欧州仕様車)。

 新型MINI クーパー コンバーチブルには、ゴーカート・フィーリングを感じさせるスポーティなキャラクターを持つシャシーシステムが採用され、最高のドライビングダイナミクスを提供すると同時に、乗り心地の面においても高い完成度を誇っており、乗員に快適なドライビングを提供するとしている。

 また、MINIエクスペリエンス・モードにより、コンフォートなドライビングを可能とするコア・モード、スポーティなゴーカート・モード、高効率なグリーン・モードの3つのドライブモードが用意されている。

 なお、新型MINI クーパー コンバーチブルを含むすべてのMINI新世代モデルは、顧客のライフスタイルの変化に柔軟に対応するため、MINI正規ディーラーでの注文受付に加え、MINIWebサイトを通じて、いつでもどこでも365日24時間利用可能なプレオーダーが可能となっている。

新型MINI クーパー コンバーチブル専用装備

 新型MINI クーパー コンバーチブルには、多くのオープンモデル専用装備を採用。「電動ソフトトップ」は、走行中に突然の天候の変化が生じた際などに、約30km/hまで車両を停止させることなく開閉が可能。また、ルーフを40cmだけ開くサンルーフモード機能も装備していることにより、気軽に開放感を得ることもできる。さらに、新型MINI クーパー コンバーチブルの電動ソフトトップには、MINIを象徴するユニオン・ジャックのデザインを生地に織り込んだMINI Yoursソフトトップをオプションで選択でき、より高級に、より個性的にすることもできる。

 さらに、ラゲッジスペース内の2本のレバーを操作することで、ラゲッジスペースの開口部を広げることができ、荷物をスムーズに積み込め、通常の位置では積み込み開口部に通らない荷物でも収納することが可能となる「イージー・ロード・システム付ラゲッジルーム」、車内の空気の流れを整えて車内の温度を下げ、風をさえぎって快適性をさらに向上でき、簡単に折り畳んでトランクに収納できる「ウィンド・ディフレクター」が、標準装備となっている。

 また、オープントップ・ドライブの楽しさを数字で確認できるMINIらしい機能として「オールウェイズ・オープン・タイマー」を装備。ルーフを開けると、シグナルによってオールウェイズ・オープン・タイマーが起動し、オープンで走行した1回の走行時間と累計走行時間が表示され、外気温もアニメーションで表示される。

 エクステリアデザインは、MINIのDNAを継承しつつ、新世代モデルであることを象徴するミニマルな新しいデザインに刷新。フロントフェイスのデザインは、アイコニックなMINIらしさを象徴する、クラシカルなフォルムのヘッドライトと複雑な八角形の輪郭を持つフロントグリル、新たなヘッドライトデザインによって形成されている。万が一の車両横転時に展開することで後席乗員を保護するロールオーバー・プロテクション・システムは、ボディデザインに溶け込ませることにより、モダンでスタイリッシュな印象を与えている。

 さらに、3種類からカスタマイズ可能なLEDシグニチャー・ライトやWelcome/Good-byeライトの採用など、新世代にふさわしいMINIらしいギミックも新たに導入されている。

 インテリアデザインはデジタル化され、ステアリングホイールの背後に配置されていたメーターパネルを廃止し、運転に必要なすべての情報は前方のヘッドアップディスプレイおよび、円形有機ELセンターディスプレイに表示。さまざまなものをそぎ落とし、巧みにデザインされた高品質なコンポーネントによって、前方への視界が開け、広々とした室内空間を実現している。広々としたカーブを描くダッシュボードには、布地を連想させる新しい素材を採用している。リサイクル・ポリエステルを使用したこの新素材は、特別に開発された編み物を作るような製造プロセスによって手入れが簡単な構造になっている。

新型MINI クーパー コンバーチブルのシート

 最先端の有機ELテクノロジーが採用された大型の円形有機ELセンターディスプレイには直径240mmの高品質ガラスが使用され、最適化された高感度タッチ機能を装備。メインメニューでは各機能がウィジェットとして横並びに配置され、スマートフォンのようなスワイプやタッチといった直感的な操作が可能となっている。メーターパネルとしての機能はもちろんのこと、AR機能付きナビゲーションシステム、メディア、電話、エアコンディショナー、各種設定など、すべての操作が一括して円形有機ELディスプレイで行なえる。

有機ELテクノロジーを採用した大型の円形有機ELセンターディスプレイを搭載

 また、全車標準装備のMINIエクスペリエンス・モードにより、インテリアの雰囲気を一変させることが可能。ダッシュボード上に最大7パターンの光のグラフィックを投影させることで、光のパターンとアンビエントイルミネーション、そして新たに作られたMINIドライビングサウンドによりインテリア全体の印象が変化。各モードのそれぞれのデザインにはダイナミックな背景があり、個人の好みに応じて選択できる。これらの新たな機能は個性を活かす手段となり、例えば、パーソナル・モードでは、お気に入りの画像をディスプレイの背景に設定でき、ビビッド・モードを設定すると、流れている音楽のカバーアートの色に合わせたライトエフェクトが25色の中から自動で選定され、ダッシュボード上に投影される。この新たな没入感のあるユーザー体験により、新型MINI クーパー コンバーチブルのインテリアにさらなる表現力を与えているとのこと。

シーンに応じてダッシュボードに光のグラフィックを投影可能。センターディスプレイの表示も変更できる

 ヘッドライトは、フロントのエクステリアデザインを印象付けるデザインであるとともに、アダプティブ・ライト、ハイビーム・アシスタントが標準装備されているほか、MINIらしい遊び心を表現した機能も新たに導入。シグニチャー・ライトは、フロントとリアライトの点灯方法を3つのパターンから選択でき、その日の気分でカスタマイズが可能。Welcome/Good-byeライトは、車両のキーを持った状態で車両に近づいたり離れたりすると、フロントとリアのライトがまるであいさつをするかのように点滅する、MINIらしい機能となっている。

 先進安全機能として、高性能カメラ、レーダー、高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した最先端のドライビング・アシスト「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」「レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)」「レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」「衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)」「ステアリング&レーンコントロール・アシスト」「リア・クロス・トラフィック・ウォーニング」を標準装備している。

 さらに、並列および縦列駐車を補助するパーキング・アシスト機能、ペダル踏み間違い急発進抑制機能に加え、車両が約35km/h以下で直前に前進した最大約50mまでのルートを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となるリバース・アシスト機能を採用。鮮明な画像により車両の周囲の状況が確認できるサラウンド・ビュー機能も装備している。

 加えて、AI技術を活用することで音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる最新の機能となる「インテリジェント・パーソナル・アシスタント」を搭載。今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉でドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動できるほか、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担えるとしている。

 起動は「Hey MINI(ヘイ・ミニ)」と呼びかけるか、ステアリングホイールのトークボタンを押すことで、インテリジェント・パーソナル・アシスタントが起動し、ナビゲーション、電話、ラジオ、空調管理など、主要な機能を操作することが可能。音声操作によるコミュニケーションは、円型有機ELセンターディスプレイ上に、グラフィック、テキスト、アバターからなるアニメーションの形で表示される。

 なお、3年間の主要メンテナンス無償提供、タイヤ/キーの破損や紛失の際の費用サポート等が含まれる「MINI TLC.」が全車に付帯されているため、クルマの維持費が大幅に軽減され、より安心なドライブを提供している。